山川でひとしきり遊んだ後、東京への長いドライブの前に待っていたのは、

ジャーン

hidabeef

飛 騨 牛 !!

しかもなんだこれは?!?!?
霜降り過ぎ!枚数多過ぎ!美味しすぎーー!!
それはもう、噂に違わぬ逸品でした。とろとろ。オオサンショウウオ程の噛み付きなんか必要ありません。ぱくっと噛んだら、すぐに噛み切れる柔らかさ。本当に入れ歯のお年寄りでも食べれる気がする。(もっと美味しそうな表現しろって?)

ふとしたきっかけから、私たちが飛騨牛に思いを馳せて止まないので、それを見かねたCさんのお父様が用意して下さったんだろうか。なんだか申し訳ない。が、それよりはるかにありがたい! なんて素敵なお父様!

それをバーベキューで頂きました。はぁ、幸せ。
ついつい野菜そっちのけで飛騨牛の美味しさを繰り返し、繰り返し味わってしまいました。脂っぽいものってなんで美味しいんだろう・・・痩せたいのに(涙)。しかし脂の上質さでしょうかね、胃には全くもたれず。お肉の味わいもしっかり。旅の終わりにこんな素敵な思い出が待っていたとは!

実は、初めてCさんのお父様にあって、いろいろな話を伺っていた時から気になっていまた言葉がありました。「結局旅なんてのは、どこへ行ってなにをしたなんてことよりも、あそこでこんなにおいしいものを食べた、ということの方がよく覚えているもんだから」という言葉。その言葉がこんな形で私たちの目の前に供されるなんて。くぅ、憎いね。

でも本当に、旅が心の栄養だとすれば、体が直に吸収する現地の美味しい食べ物というのは、心にも体にもいっぺんに栄養が行き渡る訳で、一挙両得。

というより贅沢かもね。
だけど、贅沢もたまには必要さっ。
(東京に戻ってから体重計にのるのは怖いけど。)

そんな夏の旅の締めくくりをして、私たちは夕方に郡上を出発。一路東京へ。
飛行機と違って、陸路での旅は徐々に目的地に近づいて行くから、なんだか尚更切ないし、味わい深い気がするなぁ。(でも、飛行機でいきなり別の都市にワープするのもそれはそれで好きなんだけどね。)

そこで一句。

山里の宵の踊りはなれがたく
返り見る先 八幡の城

なんてちょっと堅苦しいので、もう一句。

君の背 薄暮という名の逆光で
目に焼き付けた 消えない様に

kagaminokawa

まだまだ残暑厳しいけれど、8月も終わりです。
次はどんな旅をしようかね。

tomato