郡上の徹夜踊りを堪能し、山の上に照らし出された郡上八幡城に見送られながら、早朝、私たちの拠点だったCさんのおばあちゃん宅を出発。Cさんの実家へ戻り、そこからお昼まで熟睡です。

そうそう、朝霧の漂う峠を車でぐいぐいと乗り越えて帰るとき、何頭かシカを目撃しました!ビックリ。道路のすぐ脇まで出てきていて、逃げる様子もなかった。堂々としてるもんだなぁ。もっとピョンピョン気弱に逃げて行く動物かと思ってました。

そして目覚めた朝、とうとう帰京の日です。だけども、おにぎりをぱくぱくと食べて、ゴロゴロタイムの後、またもアウトドア!
Cさんちの近くの川を遡って、滝を見に行きました。本当はお散歩程度の気分だったんだけど、舗装道路がいつの間にかなくなって、丸太二本ぐらいで出来ている橋で沢を渡ったり、またもちょっとしたトレッキングをしてしまいました。

sanpo

で、こういうとき私はと言うと、実は足もとばっかり見ています。間違いなく田舎育ちだからなんですが、「この植物は、ウチの田舎の方にあるのと微妙に違う種類だなぁ」とか思って歩いている訳です。
植物が好き♪って言うと、なんだか英国式のガーデニングとかハーブの家庭菜園とかしなきゃいけないというイメージがあるので、自分がそうだとは恐れ多くて言えないんだけど、本当は植物を観察するの、結構好きです。それも雑草の類い。

どうしてかな?と、いま考えて思い当たったのは、やっぱりそういう雑草で笛みたいなものを作ったり、引っ張り合う武器みたいなものを作って勝ち負けを競って遊んだりした子供の頃の体験が大きいんだろうな。
それと、小学校の3年生くらいの時に夏休みの宿題でやった、『シダ採集』。この多大な影響は否めません。小学生のくせして『植物採集』ではなく、『シダ採集』。シダ科の植物ばかり何種類も集めて分類しました。確か父親のすすめだったと思うのだけど、どうして父親がこんなものをすすめてくれたのかも、謎。とにかく近くの山に登りながらシダを探す為にず~っと足もとを見て歩いたあの経験が、私にとっては面白かったんでしょうね。いまだにやってしまいます。

シダに関しても、その生え方によってはかなり興奮を覚えることがあります。一つの株から放射線状に生えている種類があるのですが、そういうのをみるとどうも恐竜の姿を想像してしまいます。特に、びっくりするくらい大きなものに出くわしたりすると、勝手に地球規模の歴史を見せつけられる気がするんです。・・・おかしいでしょうか(笑)。多分、子供の頃図鑑の類いを眺めていた人ならば、理解して頂けると思うのですが。

そんな観察をしながら、(たまには観察をする余裕もない位足腰を使って、)たどり着いた滝は、なかなか粋なたたずまいでした。しんと静まり返った森の奥にあって、ちょっとした秘密を知ってしまった気分。高さ4~6mくらいかなぁ。黒い岩肌を滑りながら落ちてくる感じの滝。その周りや小さな滝壺に足をつけて、15分くらいのんびり。マイナスイオンで心も細胞もプルンプルンです。

taki

その滝の水の流れ込む川は、Cさんちの近くまでおりてくるとかなりの川幅になっていて、川遊びの出来るオートキャンプ場になっていました。もちろんそこで、私たちも川遊び。橋の上からは、網ですくって市場に持って行きたくなるくらい、大きくておいしそうな鮎がいっぱい泳いでました。水に入ってみると、いるわいるわ、色んな種類の魚がいっぱいいました。
近くにはオオサンショウウオ(の参照に、なんつって^^;)という天然記念物も出没するらしく、Cさんは子供の頃、棒でつついて遊んでいたそうです。天然記念物を・・・。というより、結構見た目的にはコワイ生き物だと思うんですが、Cさん・・・。
しかもオオサンショウウオの方でも売られた喧嘩は買いたいらしく、つつかれた棒に大きく裂けた口でガブリと噛み付いてきて、ブンブン振り回しても離さない程だったそう。さすがは天然記念物。それくらいの生命力がなきゃ、天然記念物に指定される程、種を保存することは出来なかったのだろうよ。なんてな。

ちなみに同行の友人Kからは、オオサンショウウオの話題に始まり、両生類とは何か、ハ虫類とはどう違うか、イモリとヤモリはそれぞれどっちに属するかなど、とくとくと説明を聞きました。けど、ごめんね、もう忘れた!
あ、でも、ヤモリは家を守るからヤモリでハ虫類、イモリは井戸を守るからイモリで両生類かもなんて話してたんだ。なんて夏休みチックな話題なんだ!

そんなこんなで東京に帰る前の最後のアクティビティを、Cさんちのすぐそばの川で楽しみました。

hi-me
つづく