酒粕の甘酒を 煮立てても 栄養学的に問題はないか?? | 西郷村に嫁いでみた!~ナホ吉の田舎嫁奮闘記

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関西生まれ関西育ちの外資系バリキャリ ナホ吉が、ひょんなことから福島県西郷村に嫁ぐことに・・・。ド田舎の長男の嫁としてやっていけるのか!?迫る来る親戚たちをかき分け 子供に誇れる村作りができるのか⁉️乞うご期待!

新酒の季節になりました!!

 

 

ということで、酒粕もいろんなところで販売されていると思います。

 

この酒粕で手軽に作れるのが 甘酒

 

 

 

 

車の運転がありますので、

かなり 煮立ててアルコールを飛ばして

いただくようにしています・・・

 

 

とfacebookに投稿すると

 

「アルコールに弱く、

でも、せっかく発酵食品を摂るのに

効果(栄養素)的に 煮立ててもいいのかわからず」

 

という ご質問をいただきましたので、お答えいたします!

 

 

 

まず、酒粕の旨味は 基本的にアミノ酸ですので、

煮立てても 問題はありません。

 

 

また、栄養素ですが、

酒粕に含まれる 最も重要な栄養素は

ビタミンB群、特にB2と B6です。

 

 

ビタミンB2は 糖質、脂質、アミノ酸の代謝に必要な栄養素です。

エネルギー消費量が多い人ほど、必要量が増えます。

ですので、スポーツ選手や部活を頑張っているお子さんなどは

積極的に摂ったほうが良い栄養素ですね。

逆に言えば 不足していると代謝が滞り 

必要なエネルギーを生み出すことができなくなります。

また、有害な過酸化脂質を分解することから、

お肌にとっても必要な栄養素です。

 

 

ビタミンB6は タンパク質の分解、再合成に欠かせない栄養素です。

アミノ酸の代謝に関与し、皮膚の抵抗力を増進させますので、

皮膚の弱い方、肌荒れが気になる方、

貧血が気になる方に摂っていただきたい栄養素。

 

 

ビタミンB群といえば 豚肉に豊富に含まれていることは知られていますが、

 

100gあたり・・・ではありますが、

ビタミンB2、B6に限って言えば

豚肉よりも酒粕のほうが 豊富に含まれています。

 

 

これらのビタミン類も 熱に強いので 

甘酒のアルコールを飛ばすために加熱してもOK!!

 

 

一般的に熱に弱いといわれるビタミンCやビタミンB1も本当は熱による損失は少ないのです

茹でると損失が大きい という結果を 加熱による損失 と勘違いされていて

本当は 水に溶けてしまったから・・・という オチです。

 

栄養学、食育をしている方で、

未だビタミンCは熱に弱いので

加熱せずに食べましょう!!と言っている人がいますが

その方の栄養学の知識は20年以上古いもので止まっている

と 判断していいでしょう。

 

 

でも、せっかくの発酵食品・・・

有用な酵母を煮立てて殺してしまっていいの??

 

 

とおっしゃる そこの 奥様・・・

 

*ちなみに麹菌は日本酒のアルコールですでにお亡くなりになっています

生存しているのは酒酵母ですね

もちろん、搾りたての酒粕のほうが酵母の生存率も高いです。

 

 

まんまと 「生きて腸に届く」というCMにやられてしまっていますwww

 

 

ここらへんは 長くなるので 

カンタンに書かせていただきますが

 

一般的に 生きてようが 死んでようが 腸に届けばヨシ!

 

乳酸菌や酵母そのものや その分泌物が 

腸内細菌への栄養になり 腸内免疫への刺激になる

というのが 現在の一般的な考えです。

 

ザックリと言えば、

乳酸菌や酵母の死骸でも 効果がある

と考えられています。

 

 

乳業メーカーなどは 

高生存性を訴えた商品を開発していますし

腸まで生きて届くことに意義がある!と訴えています。

 

確かに 口腔内環境改善や 透析患者さんにおけるリン酸値の改善など 

高生存性乳酸菌には効果が見られるが、 

死菌では見られない というものもあります。

 

 

ただ死菌も生菌も 機序は違うモノの、

一般的な目的である

「腸内環境を良くする、善玉菌を増やす」

というところでは同じであり

 

ぶっちゃけ、お値段のお高い 

高生存性のヨーグルトをたまに食べるくらいなら

生存性が低くてもお値段お手頃な普通のヨーグルトや酒粕を

毎日摂取する方がいいかも・・・

 

 

 

ちょっと 話はそれましたが、

 

酒粕をぐらっぐらに 煮立てても 

問題はありません。

 

アルコールをしっかり飛ばしてあげて、

成長期のお子様や 部活を頑張るお子様、

お肌が気になるママさんにも

積極的に 酒粕を利用していただきたいと思います!