こちらは2016年3月に書いたブログ記事を再アップしています。
4年たっても まだ 農薬を落とすためにホタテ殻焼成パウダーを使いましょうって宣伝してるんですね。ビックリしました。
ホタテ殻焼成パウダーは いわゆる重曹のような働きをしますので、
アク抜き→ホタテ殻焼成パウダー水溶液(以下 水溶液)に浸けると野菜が甘くなるのはアクが抜けるからであって農薬が取れたからではない
色抜き→トマトの色が落ちるのは水溶液がアルカリ性で トマトの色素はアルカリに溶けるから
酸化した油分の中和除去→きちんと精米、保管されなかったお米を浸すと水溶液が黄色くなるのは 酸化したヌカの油分を除去するからで 農薬ではない
という作用があります。
農薬をどうのこうのと言う前に
このパウダーの成分と特徴を知りましょう。
いや、そんなの、私 文系だし!!
と仰るそこの貴女・・・
トマトを浸けたら 水溶液が赤くなった!
産直のトマトの方が赤くなる!!
これは農家さんがたっぷり農薬を振りかけているに違いない!!
と 不安に駆られているそこの貴女。
もし、農薬が溶け出すことで 水溶液が赤くなるのであれば
その農薬は赤色ということになりますよね?
赤色の農薬って そんなにありますか?
見たことありますか??
黄色いトマト、緑のトマトを浸けても
水溶液が赤色になりますか?
小学生でも思いつきそうな 単純な疑問です。
ぜひ実験してみてください。
ちなみに、産直のトマトが赤くなるのは
畑で完熟させているからですよ!!
*******************
「ナホ吉さん ホタテ殻洗浄剤って知ってる??」
と聞かれ
「????(=◇=;)
ホタテって食べるホタテ??
なんですかそれ??」
「えっとね、
ホタテ殻を使った食品洗浄剤らしいんだけど
これで残留農薬が取れるって言ってるのよ・・・。
で、そのデモンストレーションが イチゴを使っているのね・・・
イチゴ農家さんにとっては ものすごい 風評被害よね!!
なので、ナホ吉さん、リケジョ記事書いてみてよ!!」
ほほう、なるほど
ご質問いただいた方は 栃木県在住の方
栃木県は ご存じ イチゴ 「とちおとめ」 の産地です。
そして、私が住んでいる福島県も
結構イチゴ農家さんが多くて
「ふくはる香」 という地域ブランドがあり、
このイチゴ・・・ピンクになりにくく
郵送による贈答品にもぴったり!!
もちろん、美味しい!!
なぬ~~~~!!!!!
これは、ご当地 福島と 隣県 栃木の為に立ち上がらねば!!!
ということで、
ホタテ殻洗浄剤を
ぶった切るよ!!!!!(°∀°)b
ホタテ殻洗浄剤の成分を見ると
「ホタテ殻焼成カルシウム」
とあります。
この主成分は 「酸化カルシウム」 です。
でも、これを水に溶かすと 「水酸化カルシウム」 になります。
この水酸化カルシウム 水に溶かすと 超アルカリ性になります。
Maxで pH12.4 です
なので 強アルカリ性によって 除菌 ウイルス除去ができる・・・と言うならわかるんですよ。
フツーにさ~・・・
こうやって売ればいいじゃない・・・
なんでさ~・・・
農薬まで除去できます!!(^ε^)
とか 言っちゃうかな・・・ばかじゃね??
随分下火になりましたが、
以前 大流行した
水素水のデモンストレーションで
「トマト」 を水素水に漬けて
「これだけ汚い物質が取れた!!」
「デトックス!!」
的なことをしていました。
あれ・・・
アルカリ性(水素水もアルカリ水) によって
アルカリ性に溶けやすい
トマトの色素が出ただけだから・・・
ホタテ殻洗浄剤でも同じデモンストレーションしてるそうですが
原理は同じ!!
アルカリ性に反応してるだけ!!
で、アルカリ性というのは 油脂に反応して それを落とす性質があります
(私の大好きな セスキ炭酸ソーダも アルカリ性を利用した洗剤です)
ホタテ殻洗浄剤で
イチゴやリンゴを洗って
浮いてくると表現されているのは
果物由来の ワックス成分!!
農薬ではありません!!!
たとえば、リンゴは熟していると べたべたしてきますよね??
これは リンゴが自身を乾燥や雑菌から守る為に
自分で分泌している パラフィン、飽和脂肪酸 (リノール酸 オレイン酸)
注意!!
見た目をピカピカにするために 農家さんが塗っているんじゃないんですよw
実はイチゴも 自身の果実を守る為に 自分で ワックス成分を出します
果物に含まれる量はごく少量と言えど、
リノール酸、オレイン酸は オリーブオイルなどにも含まれる 健康成分ですよね・・・
え??
健康成分を 除去してるんだ 笑
ふーんww ( ´艸`)
その後、実際にホタテ殻焼成パウダーを買って実験しています。