母の介護を通じて、
色々なキモチになりました。
そして、介護に関する
色々な事を知りました。

人から教えてもらってわかる事…
自分で調べて、わかる事…
自分で経験して、わかる事…


母は、
緩和ケアへ入院した次の日
亡くなりました。

『緩和ケア』
この知識が私にもう少し
あったら…と、今でも思います。

母は、
定期的にガンセンターへ
通院して、先生に
様子を診てもらっていました。
いつも、主に若い先生でした。

「出血が止まらなくなったり
何かあったら、
救急車で来てもらって
大丈夫です」とは、
言ってもらっていましたが、
私は、いつか先生の判断で

「そろそろ、
緩和ケア病棟に入りますか?」

と言ってもらえると
思っていました。
でも、その『いつか』は無く…


確か、母がく亡くなる
2週間前位に、ガンセンターの
ソーシャルワーカーさんから
電話を、頂きました。

そして、
(これは、母の場合は…
なのかも知れませんが、)

自分達の方から
「緩和ケアへ入りたい」と
言わないと入れない。と
知りました。

緩和ケア病棟に入院する為には、
主治医に伝え
緩和ケアの先生と面談し
色々話をしてからで、
その面談の予約を、
口腔外科の先生から
してもらい、母の状況を
話してもらわないといけない。

いつか、
「そろそろ…」と
先生から言ってもらえると
勝手に勘違いしていた私が
悪いのです。


けれど、
こちら側から意思表示を
しなければならない事を
私が知っていたら、
もう少し早く、
緩和ケアにお世話になって
母の痛みを
コントロールしてもらい
最後、もう少し、
水分を口から摂ることが
出来たのかもしれない。

緩和ケアへ入院しても、
出来たのかもしれないし、
出来なかったのかも知れない。
今更、考えても仕方ない。

この事を思い返して、
日常生活の中でも、
自分に知識が有るのと無いのとで、
対応が出来なかったり、遅れたり、
損をする事が本当に
たくさんあるのだなぁ。
と、感じました。

母の介護を通じて
私が得た知識を、
『どなたかの役に立てれば
いいなぁ。』と、
改めてそんなキモチに
なりました。