ハナと1番仲良しだった蘭は、離れた場所からハナをジッと見つめてた。
仔猫の頃にハナにベッタリだった むぎは、知らぬ存ぜぬで冷蔵庫の上で。
ハナに喧嘩を吹っかける まるもと、
ハナに喧嘩を吹っかけられる ちゃちゃが、何故か門番のようにハナに寄り添っていた
そして、まるもがハナの匂いを嗅ぎに行った時、
ハナの口元がいつも まるもに“シャー”する時のようになり、
ちょっと笑ってしまった
ハナ、こんな状態になっても まるもが嫌なんだね
主治医から痙攣と嘔吐はするだろうと聞いていたけれど、一度だけ一瞬首が90°に仰け反ったくらいで、ハナはただ静かに横たわっていた。
娘と2人で1時間程ハナに寄り添った頃、
往診の先生がハナに会いに来て下さった。
「あ~、ハナちゃん、お家に帰って来てるの分かってるね💕︎ほら、見て!」
と言われたけれど、私にはサッパリ分からなかった
そして
「今日、明日とかじゃなくて、もう数時間も持たないから、パパ呼んで!!」
と言われた数分後には、ハナが旅立って行くんだ…って事がわかった。
往診の先生が
「ハナちゃんは痙攣も、大きく鳴いたり暴れたりする事もなく、このまま静かに逝けるから心配ないよ」
と仰って下さったので、私達はハナを撫でながら沢山話し掛け、とても穏やかにその時を待った……。
呼吸が止まった時、パパはまだ帰宅出来ていなかった。それでも心臓はまだ動いていたので、私達はパパの帰宅を待った。
その後はチェーンストークス呼吸を何回か繰り返しながら、ハナの心臓は20分程動き続け、パパとのお別れをした数分後に止まった。
ハナもパパの帰りを待っててくれたのかな…。
「お空に行って来るニャ」