三十五 尾花沢 ― 村山駅  6月30日 16km | 杏下庵

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本日は山形市内の歌枕を訪れる予定であったが梅雨のさなか天気がほぼ半日持ちそうなので急遽、昨日の続きを歩くことにして朝の新幹線窓口で指定席の変更を頼んだ。九時四十分に大石田駅に到着。バスで尾花沢へ向かう。芭蕉七泊の地、養泉寺に向かう。御朱印は門前の旗のある家で頼んでくれという張り紙があり、後ろを向くと婦人が玄関先の掃除をしていた管理人と思っていて話を聞くと弟が他の寺との兼務の住職のようである。芭蕉が七泊もした寺としては何か寂しい趣であるが、明治の廃仏毀釈の影響があったらしい。朱印はくつかのサイズは置いてあり勝手に持って行けるようになっていた。住職が作ったのであろうか、芭蕉についてのちらしも頂いた。清風の資料館は学生は百円だった。ゆっくりとしているわけにもいかないのでざっと見て出発する。本日のコースは常に右手に月山が見えている。曇っているものの月山の全貌が見渡せる。村山市に入ると間もなく旧道の大石田追分に来る。芭蕉は立石寺往復後、ここから大石田方面に向かったのである特に何の標識もない。空き地に羽州街道の道標があった。羽州街道の道標はここにしかなく、特に説明書きもない。
あとはひたすら歩く。国道と別れ旧道となるので車の量は少なく助かる。残四kmのところで雨が降り出した。大したこともないのでザックカバーのみをつけ、傘は手に持って進む。雨が激しくなるかもしれないので、昼飯は駅近くのカフェに入ったら食事は終わったということで、また少し戻って蕎麦屋でもりそばを食した。大もりにしようと思ったのだか地方に行くともりの量が半端でないので店の人に聞いたらやはり多いということである。普通のもりそばにした。田舎風の太めのゴワゴワした麺で久しぶりに素朴な蕎麦を堪能させてもらった。十四時に村山駅に到着本日はここまでとする。