一昨日、100回目の「夏の甲子園」が始まりましたね。
開会式直後の試合で、星稜高校の後輩が見守る中、
同校の大先輩・松井秀喜さんが「レジェンド始球式」に登板したり、
昨日の第4試合では、甲子園史上初の「タイブレーク」が導入されたりと、
この夏の「話題には事欠かない」内容となっております。
(写真は昨年1月「中部国際空港」の展望デッキにて撮りました。)
そんな中、近年、甲子園でちょっと気になる出来事があります。
それは「8月9日に、長崎県の代表校が、甲子園での初戦を迎える」ことが多いこと。
8月9日、言うまでもなく、長崎にとっては「特別な一日」です。
73年前のその日、午前11時2分、長崎市に「原子爆弾」が投下されてしまいました。
一昨年(2016年・第98回)の夏の甲子園に出場した、長崎商業高校は
8月9日の第2試合の最中に「午前11時2分」を迎えました。
イニングの合間を縫って、ナインは円陣をつくり、黙祷を捧げています。
しかし、スタンドで応援する面々は、それを傍観することしかできませんでした。
これは高野連から(スタンドにファウルボール等が入った際、目を閉じていては危険なので)
「試合中に11時2分になっても、目を閉じての黙祷はやめるように」と指導されているためです。
この試合、チームは初戦で敗れ、初陣を飾ることができませんでした。
その1年前には、こんな出来事がありました。
この年(2015年・第97回)、「夏・初出場」を果たした、創成館高校。
初戦は、やはり8月9日、第2試合での登場。
しかもこの時の相手は、関西の強豪・天理高校(奈良)でした。
前述の通り、いざ試合が始まると、スタンドから黙祷を捧げることはできません。
ところがこの時、第1試合が打撃戦となり、予定より遅れての終了となりました。
発表された第2試合の開始時刻は「11時5分」。
奇跡的にプレーボールの直前、長崎に向けて、黙祷を捧げることができました。
この祈りが通じたのか、チームは強豪・天理相手に互角の戦いを展開。
そして9回裏にサヨナラヒットが飛び出し、3x-2で勝利を地元に捧げることができました。
今年の夏の長崎代表は、その創成館高校。
今回奇しくも、再び8月9日に初戦を迎えることとなりました。
「第3試合」での登場ということで、ナインもスタンドの応援団も、
試合開始前、地元に向けて祈りを捧げることでしょう。
対戦相手は創志学園(岡山)。速球が売りのエース・西投手や
主砲・金山選手を中心とした強力打線を擁するなど、決して侮れないチームです。
相手も西日本豪雨の被災地に勇気を与えるべく、意地を見せることでしょう。
9日の第3試合、注視してみたいと思います。
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