カラクリ | 情熱は「運」をも引き寄せる

情熱は「運」をも引き寄せる

名古屋の経営コンサルタント「MPC」代表原田の言いたい放題

こんにちは。朝、喫茶店でモーニングをしているとなぜかマスターは僕の席で新聞を読みます、原田です。

他に席空いているのにね^^;


毎日、毎日罵声を浴びせられる、応接室に呼び出されては「史上最低の銀行員」と呼ばれる

それでも、結果は出始めていました。


テストはどんどんエスカレートしてきました。


決算書の分析手法のみならず

「おい筋肉バカ~、お前の担当先の上位10社の売上高いってみろ~」

「それぞれの経常利益は~?」

「競合銀行の残高は~?」

「社長の干支は?」

「子供は何歳~」

「出身大学は?」

「車は何に乗ってる?」

「趣味は?」

「今季の業績見込みは?」

「主要取引先は?」


びっくりするぐらい

細かいことを・・・

一つでも答えられないと


「あ~お客様が可哀そう、こんな奴が担当者だなんて!お前が転勤するまで辛抱しなきゃいけないなんて・・・」

「お客様も辛いね~銀行の担当者を選べないからな~」

「お客様にとっても史上最低の銀行員として名を残すね~」


言われ続けました。


悔しくて悔しくて

結果が出ても、認められない、評価されない

何をどうしたらいいんだ?

悩みました。


そんな中でも

僕には明快な答えを持っていました。


銀行を辞める辞めないだったら辞めない。

結果を出す出さないだったら出す。

やるかやらないかだったら「やる!」


誰かの評価ではなく

自分が納得できるまでやる

自分が納得できる結果を出す。


それしか、目標はありませんでした。


それは、僕が幼少のころから培ってきた

「野球」に対する姿勢

そのものでした。

全く違うことは

不慮の怪我で諦めた「野球」とは

世界が違う

諦める必要がないグランドに立っているということ



ある意味ふっきれた僕は

こんな「史上最低の銀行員」を自覚して

お客様と接することにしました。


そして、新しく取引いただいた新規のお客様に

お礼周りを行いました。

「こんな僕でもお取引いただいた、大切なお客様です」

「銀行員としては史上最低と言われています。銀行業務の事は何も分からないかもしれません

銀行を辞めろと言われています。でも辞めません。迷惑をかけるかもしれません。

どうぞ至らないことがあったら、叱ってください。怒ってください。教えてください!」

僕の気持ちを伝えるために

一件、一件

まわりました。


するとあるお客様から衝撃の「カラクリ」が暴露されました。


「あんたに担当が変わってからね、毎日毎日、あんたの上司が来てね。原田が迷惑をかけていないか

何を聞いて、どう応えたか。そして、何が何でも取引を開始していただきたいこと。

しかし、それは、原田が担当者として自覚が芽生えるまでは絶対に取引を開始しないこと」


それを、毎日、毎日、何ヶ月間もお願いしに訪問していたということを

聞かされました。


1件だけではありませんでした。

たくさん、たくさんのお客様に

同様にお願いをしていたと、

「お客様」から聞かされました。


僕は、ゴールデンルーキーのつもりでした

野球のトレーニングに比べれば

「仕事」は辛くないと思っていました。

いつもお山の大将でした。


新任上司は

そんな僕の伸びきった

だらしない鼻をへし折りました。

完全にへし折られました。


僕は大変重要な間違いに

気がつかされました。


そして、逆襲をはじめる決意をしました。


いえ、逆襲ではなく


勝ちか負けか


なら


勝ちに行く


僕のプライドに火がつきました。


戦闘開始!!!



つづく