研究所では「ウチの子テレビゲームが止められないんです」とよく相談が寄せられます。
(多くは母親から)
だって本人は困ってないんですから…
私もテレビゲームは大好きですよ。
子どもの気持ちも分かります。
なぜ人はテレビゲームをやりたくなるのか?などの疑問は脳科学の発達によりかなり分かってきました。(興味のある方はお調べください)
私がここでお伝えしたいのは「テレビゲームとお酒の意外な関係」についてです。
実はお酒とテレビゲームって意外なほど共通点があります。
①両方とも嗜好品や趣味であり、やらなくても構わない
②逆に両方とも、やりすぎると生活に支障をきたす
③両方とも様々な種類や刺激の強さがある
④適度に楽しむ分には、良いものとされる事もあり、集団で楽しめる。飲んだお酒の量や、ゲームの巧みさを競い合い事も有るが、社会的には意味の無い競争である。
⑤強い中毒性があり、隠れてやったり、止められても本人の意思では止められなかったり、無理に止めると暴れたりする人もいる。
⑥社会生活の一部となっている。仕事にしている人もいる。(プロゲーマーやソムリエ)
日曜日の朝、子どもがテレビゲームを始め一日中一人で画面を観て何かしている時に、親が感じている「残念感」……別に悪い事してるわけではないんだけど、もうちょっと外で元気に遊んでくれた方が子どもらしいんだけどな……
逆に…
日曜日の朝、ウチのお父さん朝から焼酎を飲み始めてもう酔ってます。今日は車も運転できず、もうお出かけはありません。「残念」です。
別に悪い事してるわけじゃないんだけどな…もうちょっと、家族サービスして欲しいな。
ちょっと耳の痛い話をしてしまいました。
(杉浦も日曜日は昼から飲みますYO)
別に家族サービスするだけが親の役目じゃないのです。
飲みたい気分、ゲームしたい気分の時もあるわけです!
友達と楽しく集まって飲んだり、ゲームしたりするのはいい事とされます。
(「リア充」「嗜む程度」って言うやつですね)
「ストレス解消」、「百薬の長」なら問題ありません。
問題なのは「無しではいられない中毒」です。
刺激の強いもの
お酒ならアルコール度が高いもの、飲みやすいもの。
テレビゲームでは、FPS(一人称でなりきるゲーム)、残酷なもの(年齢制限があるもの)は刺激が強いと言えるでしょう
テレビゲームもお酒も、年齢や発達に合わせて楽しみましょう。
時間や刺激レベルを決めて楽しみましょう。
もし、それで子どもが文句を言ってしまうならば……(皆さんそこで悩むのですが)
自分の生活がゲームによってどうなってしまうのか、確認する事が大事です。
「○○君がテレビゲームの時間を守れなかったので、夕食を食べ始めるのが遅くなってしまったよ。どうしたらいいと思う?」と、自分の行動が家族生活にどう影響あるのかちゃんと知らせましょう。
テレビゲームについて困っている方は一度「ゲームをする時間、順番」を一度見直してください。
テレビゲームの他に、SNS、ネット動画、同じアニメのDVDも同様です。
「何事もほどほど」
大事な言葉です。