名古屋第一法律事務所 お知らせ・ニュース -30ページ目

建築チーム会議を開催しました。

建築トラブルを解決するためには,建築に関する基礎的な知識が必須な上に,建築士との連携も必要になります。
当事務所の建築紛争チームでは,建築トラブルに悩まされている皆様を良いより解決へ導くために,定期的に研究会を開催し知識の向上に努めています。


今回の会議では、近日公開を予定しています建築問題専門ホームページのコンテンツについて協議しました。


名古屋第一法律事務所 お知らせ・ニュース

弁護士のひとりごと(9) 受験シーズンを終えて

弁護士 柴垣幹生


 今年の初めに発行した事務所ニュースでも少し触れましたが,高校3年生だった長男と中学3年生だった長女が,この春,二人そろって受験を迎えました。1月の長男のセンター試験に始まり,次は長女の私立高校受験,そして山場の長男の国公立大学二次試験,最後に長女の公立高校受験が二回…。親に何ができるというわけでもないのに,受験当日はちゃんとがんばれてるだろうかとそわそわしたり,合格発表では前日から寝つきが悪かったりと,無事合格が決まるまでは,親としては,何かと気が気ではありませんでした。
 振り返ってみれば,私自身も高校受験,大学受験,果ては社会人をリタイヤしての司法試験と,これまでいろんな試験を受けてきました。そのたびに両親は今の私と同じように,ハラハラドキドキさせられっぱなしだったんだろうなぁと,今になって思います。そういう親の気持ちっていうのは,自分が親になって実際に経験してみないと,なかなか分からないものですね。


 長男は,この4月から京都で下宿を始めました。先日私も引越しを手伝うために久しぶりに京都へ行ってきましたが,大学が多いせいか,学生にとっては暮らしやすい町ですね。おそらくこの先,もう一緒に暮らすこともないんだろうなぁと思うと,何となく寂しい気もします。また,先日も京都市内で軽自動車が暴走して,たくさんの歩行者が巻き添えになった事件がありましたが,ああいうことがあるとやはり心配になりますね。ところが,そんな親の心配をよそに,本人は連日のように新歓コンパ(今では死語なのでしょうか…?)に明け暮れ,それはそれは楽しい毎日を送っているようです。まぁ,大学生活は今までの中で一番楽しいときなのかも知れません。充実した学生生活を送ってくれたらいいと思っています。

 一方,娘のほうは,一か八かで受けた高校に何とかすべり込んで,うれしそうに名古屋の高校に通い始めました。初めての電車通学で最初は慣れないこともあったようですが,友達もできたようで,毎日元気に通っています。そろそろ部活動も始まり,忙しくなってきそうです。


 こうして,この4月から家族の生活が一変しました。狭いマンションでの4人暮らしも,長男が一人減ったので広く感じられるようになりました。子供が自立して手が離れてくると何となく寂しい気もしますが,親が子離れするにはいいきっかけなのかも知れませんね。

秘密保全法に反対する愛知の会、結成される!

弁護士 漆原 由香


 4月2日(月)ウイルあいちで「秘密保全法に反対する愛知の会」の結成総会が行われました。
詳しくは、会のブログhttp://nohimityu.exblog.jp/をご覧ください。

 秘密保全法が、次期国会に提出されようとしています。
「国家秘密法」を上回る危険なものです。

 秘密の対象範囲を、外交や防衛上の秘密に限らず、
「公共の安全と秩序の維持」に関する秘密にまで広げようとしています。

 これらの秘密が特定秘密に指定されれば、過失による漏示や教唆まで処罰されてしまうのです。

 秘密の対象範囲を広げ、かつ、何が秘密かは行政が一方的に指定し、
民間人までが調査の対象になるとするならば、合法的に国家による国民の監視が行われ、
プライバシー侵害が横行するおそれがあるのです。

 権力による監視社会を作らせないため、法案成立は絶対に阻止しなければなりません。


 一人でも多くのみなさんが興味を持って下さることを願っています。

「原発と人権」全国研究・交流集会in福島に参加しました

弁護士 北村 栄

 4月7、8日と福島大学で、「原発と人権」全国研究・交流集会in福島が行われ参加してきました。自由法曹団、青法協、日本科学者会議、日本国際法律家協会、日本ジャーナリスト会議、日本反核法律家協会、全国公害弁護団連絡会議等々、多数の団体が力を合わせて開催をしたものです。


 地元の新聞にも写真付きで多く取り上げられました。
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/04/20120408t65006.htm
(最前列で青と緑のジャンパーを着て座っているのが写りました)


 残念ながら愛知県からの出席は私一人でしたが、参加者数は当初予定の300人を大幅に超え、二日間で500名にもののぼる大変なものとなりました。弁護士だけでなく、学者、一般の方、学生も多数参加していました。懇親会も宿泊数も大変なもので、旅館の行き帰りには大型観光バス3台が満員でした。ただ、寒かったです。1日目の夕方旅館に行く時は外は吹雪で、翌朝目がさめると一面雪景色で3センチほど雪が積もっていました、


 1日目は全体会でした。海渡弁護士が基調講演「福島第一原発事故の原因と責任」、その後現地の首長(飯舘村、双葉町)と地元の方々が切実な訴えをされました。「原発被害は家族も村もバラバラにしてしまう、0から出発できないのだ」との声が強く胸に響きました。


 2日目は分科会で9時半から4時半までびっちり行われました。
 分科会は
  ①放射能とどう向き合うか
  ②損害論の基礎としてのコミュニティ論
  ③被災者救済のための「完全被害回復」・「完全賠償」を
  ④脱原発の司法判断を求めて
  ⑤原水爆被害者の運動に学ぶ-広島・長崎から福島へ-
  ⑥原発報道を考える
というどれも大変興味のあるものばかりでした。
 私もいくつも出たかったのですが、脱原発弁護団に入っている以上、④の分科会に出席し、浜岡訴訟の報告をしました。


 経験の深い弁護士達など様々な人がこれだけの数集まることは滅多にないことで、原発問題に対する弁護士達の意識の強さ、が現れているわけですが、一方、野田総理等は再稼働に躍起になっており、新聞の世論調査では大飯原発の再稼働に反対する人は過半数やっと越える程度です。
 このような現実の政治や世間の認識とのギャップをどうしていくかが私の関心事です。

相続チーム会議を開催しました!


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先週の金曜日に、相続チームの勉強会を行いました。
参加者は事務局あわせて約10名です。

相続問題は、関係する法律の数も多く、紛争も複雑化、長期化することが珍しくありません。

我々も法律の専門家として、少しでも紛争がスムーズに解決するよう、
常に知識の最新化に努めています。

宮崎哲弥氏を招いての弁護士会の企画に当事務所の川口創弁護士が聞き手を務めます!

5月19日(土)12:30開場 13:00開演 

【入場無料・予約不要】

中区役所ホール

主催:愛知県弁護士会


憲法について、宮崎哲哉さんが熱く語ります!


当事務所の川口創弁護士が、宮崎哲弥さんの聞き手をします。


ぜひ、ご来場下さい!


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顧問先活動で見分が広がる

弁護士 森田 茂

 当事務所では,労働組合をはじめ様々な団体の法律顧問をさせていただいています。そして,事務所の中では各顧問先の担当弁護士が決まっています。もちろん当事務所では顧問先ではない一般の方々の法律相談業務も行っていますが,一般の法律相談と顧問契約の法律相談では相談の方法や費用の決め方が異なります。


 一般の法律相談の場合,まず電話やWEBで相談日時を予約していただきます。そして,その日時に事務所にお越しいただき,弁護士に相談をします。最後に,相談が終わったら相談料をいただきます(30分5250円)。


 これに対して,顧問契約の相談の場合,担当弁護士に直接電話をしてその電話の中で相談することができます。急ぎの相談の場合にはとても便利です。また,「じっくり時間をとって欲しい。」とか「資料を弁護士に見てもらいながら相談したい。」という場合には,一般の相談と同じように事務所にお越しいただき相談をすることももちろんできます。費用は,月額決めあるいは年額決めの定額制です。何度相談しても金額は変わりません。ただし,顧問契約を有効に活用していただくためには,顧問先であるお客様と担当弁護士との普段からの交流が大切です。顧問先のお客様も担当弁護士のことをよく知らなければ,直接電話で相談できると言っても,なかなか気軽に相談できないかもしれません。また,担当弁護士も顧問先のことをよく知らなければ急ぎの相談があったときに適切なアドバイスを差し上げることができません。


 私の場合,昨年からある2つの労働組合を担当しています。担当になった直後,顧問先の事務所にお邪魔するなどして,その組合の状況や課題などについて詳しく教えていただきました。いずれも特殊な業界の組合なので,普段は知ることのできない世界を深く知ることができ,大いに見分が広がりました(詳しくお話しできないのが残念ですが)。


 当事務所では,数年に一度,顧問先の担当弁護士の改編があります。その時期が来たときに担当の顧問先の方々から「担当を変わらないで欲しい。」と言われるよう,頑張りたいと思います。

弁護士のひとりごと(7) 「世界最小の犬 」のニュースを見て

「世界最小の犬 」のニュースを見て


弁護士 森田 茂

 先日,捨て犬から生まれた子犬が世界で最も小さい犬である可能性があるとしてアメリカの動物保護団体がギネス世界記録に申請したというテレビニュースを見ました。その犬が生まれたときはスプーンに載るほど小さく,生後2週間たっても体長は9センチほどだそうです。「ビヨンセ」と名付けられたその犬の愛くるしい姿がテレビの画面に流れていました。

 ただし,その動物保護団体はギネス申請にあたり次のようなコメントも出していました。「ビヨンセやその母親は,捨て犬として施設に引き取られる何千もの犬の一例にすぎない。こうした犬の多くは安楽死させられることを忘れてはいけない。」アメリカでの犬の殺処分は安楽死によって行われることを初めて知りました。


 日本でも,もちろん犬や猫の殺処分は行われています。環境省の発表によると,平成21年の犬の殺処分は約64,000頭,猫の殺処分は約166,000頭だそうです。日本の殺処分は,ほとんどが安楽死ではなくガス室での窒息死です。密閉された小さな空間に犬や猫を入れて二酸化炭素を送り込んでいきます。犬や猫はうめき声を上げたり壁をバリ掻きながら苦しんで死んでいくそうです。せめて安楽死にできないものかとも思いますが,それだけの予算が無いのでコストの安いガス室を使うのです。何百頭もの犬や猫たちが毎日このようにして殺されている計算になります。目を背けたくなる現実です。


 一方で,誤ってマンホールに落ちた犬や高い木の上から降りられなくなった猫を通りがかりの見知らぬ人達が協力して救出したという話も聞きます。数年前「崖っぷち犬」を救出する様子がテレビで生中継され世間の注目を集めました。命が失われそうになっているのを見たら助けたくなるのが人間の自然な心理でしょう。世の中でこの殺処分の現実を知る人が増えれば,このような犬や猫たちの命を救いたいと考える人も必ず増えるものと思います。

弁護士のひとりごと(6) 裁判マンガのススメ

弁護士 堀居真大


みなさんマンガは好きですか? 
私は大好きです。
弁護士でもマンガ好きな人は結構多いんですよ。


最近、裁判に関するマンガが増えた気がします。裁判員裁判が始まったからかもしれません。
たかが「マンガ」と馬鹿にしてはいけません。最近の裁判マンガの中には面白くてためになるものも多いのです。


裁判官が主役のマンガでは、この作品が古典、名作といわれています。


家栽の人


何度かテレビドラマ化しており、ご存じの方も多いかもしれません。ひたすら真摯に少年事件に取り組んだ裁判官が主役のマンガです。実在の裁判官がモデルといわれています。
家庭裁判所がどういうところか、少年事件がどんな風に行われるのかがとてもよくわかります。と同時に、少年事件の難しさを考えさせる作品です。


裁判の傍聴人が主役の作品なんてのもあります。


裁判長 ここは懲役4年でどうすか

主人公が裁判傍聴マニアという変わった設定のマンガです。原作者自身も裁判傍聴のベテランだそうです。主に刑事裁判を中心に、裁判所で繰り広げられる裁判ドラマが面白おかしく描かれています。時々、ちょっと描写がオーバーで「こんな検事、本当にいるの?」と思ったりもしますが。


弁護士を主人公としたマンガもたくさんありますね。古くは「島根の弁護士」から最近は「そこをなんとか」まで。

そんな中で、私の一押しはこれです。


弁護士のくず

ひどいタイトルですが、主人公の弁護士の人格もひどいです(笑)。
しかし、人間同士のトラブル、その裏にある人間ドラマが絶妙な切り口で描かれていて、とても面白いです。弁護士も監修についていて、法律知識も身に付きます。デタラメな言動の主人公弁護士がなぜかいい人に見えてくる不思議なマンガです。


裁判所はあまり身近な存在ではありませんが、トラブルに巻き込まれたりした場合には避けて通れないこともあります。
こうした裁判マンガを通じて、裁判所がどんな風か、弁護士や裁判官、検察官がどんな風に仕事をしているかを知っておくと、いざというとき役にたつかもしれませんよ。

後遺障害診断書の不足を補い「8級7号」の認定を得る

弁護士 田原裕之

○ 交通事故で大腿骨骨折の大けがにあい、「人工骨頭挿入術」という手術を受けた方から依頼を受けました。


○ 主治医に後遺障害診断書を書いていただいたのですが、「可動域制限」(股関節が動きにくくなっている)部分の記載に不足があることを発見。追加検査を依頼しました。
 人工骨頭を挿入した場合、その関節の可動域が「健側の2分の1を超える」ものは、自賠責等級表10級11号、「健側の2分の1以下に制限されているもの」は、自賠責等級表8級7号に該当するとされているからです。
 追加検査の結果、「2分の1以下に制限されている」ことが分かりましたので、その追加検査結果と「8級7号に該当する」という意見書をつけて、自賠責に請求しました。
 その結果、意見書のとおり、「8級7号に該当する」という認定を得ることができました。


○ 「8級7号」と「10級11号」ではどれだけ違うか。
 自賠責からの支払額は、10級では461万円ですが、8級では819万円と358万円の増加です。
 「逸失利益」を計算する場合の「労働能力喪失率」は、10級では27%ですが、8級では45%。事故前の年収が400万円だったとして、1年分108万円の賠償(10級)にとどまるか、180万円の賠償(8級)を得られるかの違いがあります。
 後遺障害慰謝料も、10級では530万円程度、8級では800万円程度と300万円近く増額されます(裁判所基準)。


○ 医師は医療の専門家ですが、自賠責保険の専門家ではありません。医師が作成した後遺障害診断書を法律専門家の目から見て、不足、不備がないかを検討することが大事です。今回のケースは、この検討を行った成果です。


○ 当事務所の「交通事故チーム」は、現在、後遺障害診断書のケース検討を行い、スキルアップに努めています。