ホスピタル・クラウン~「人を助けることは自分を助けること」 | 「ココロを支援するセラピスト」

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日々の中で体験した不思議なことや、世の中の疑問に思う事など、ココロを支援することなど、気づいたことをお伝えいたしますね・・・。

パッチ・アダムス氏について改めてお伝えします。


「パッチ・アダムス」という映画のモチーフになった実在の人物です。今年6月に来日しまして、ワークを行いました。


このセミナーのテーマは「人を助けることは自分を助けること」というテーマでした。


ホスピタル・クラウンという、入院生活で苦しんでいる子供や大人達のために道化師役になって笑いを届ける人のことです。このホスピタル・クラウンの最初のモデルが今回6月に来日した医師のハンター・アダム氏です。


家庭医をしていて最初の問診に3~4時間かけるそうです。まずは患者さんとの信頼関係を作ることが大切とおっしゃっていました。


45年間の診療経験から患者さんの「セルフ・エクスティーム(自己尊重)を持っている人が全体の3%しかないことに気がついたといっていました。


「自分が自分のことを愛しているか?」ということからワークが始まりました。


全員に自分の顔を映し出せる位のサイズの鏡が配られました。そして何をするのかと思ってい・・・。


「その鏡に映っている自分を見てください。そして自分に近い友人に温かさを伝えるように自分自身に伝え、温かさを感じてみてください」といいました。


次に「私自身を私は愛してる」といってくださいといいました。5~6分位たったころで「愛してると声に出していってみてください」とパッチ・アダムス氏いいました。


会場はシャイな日本人ばかりでしたのでなかなか声を出して「愛してる」という声は聞こえてきません。


するとパッチ・アダムス氏が「声を出して!」と言いました。するとどこからか「がんばってるね~愛しているよ~」という声が聞こえてきました。


そしてそれに続くように会場の中から「愛しているよ~」と声が続いて聞こえてきました。


そこで鏡を見るのを止めてパッチ・アダムス氏が「どんな感じがしましたか」と問いかけると。


「こんなに長い時間自分の顔を見たことがなかった」「疲れている自分に気づいた」中には、「自分に向って愛してるなんていえない!」と感傷的になっている人もいました。


人は普段、意識は外側を向くことが多く、なかなか、自分のことを見つめることがないといってました。


いろいろな人と関わっていてかんじることですが、自分を大切にできない人は、他人も大切にできない、思いやることができないということは本当ですね。