誕生釈迦仏立像が押絵羽子板のモチーフに | なごみカルチャー

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以前、仏画曼荼羅アート法楽寺教室のくすのき文庫で見かけた「押絵羽子板」を紹介したことがある。通常見かけるものは写真にあるように、江戸時代の庶民の娯楽であった歌舞伎の人気役者の舞台姿を「押絵」の技法で作り、それを羽子板につけたもの。

その押絵羽子板を作る職人として活動している若い女性が仏画曼荼羅アートの神戸北区教室に通っている。先月にその話を聞かせてもらっていて、できたら次回(6月)に見本になる作品を見せてほしいと希望していたら、先日の教室に持参してくれた。

タテ15㎝くらいの小さな押絵羽子板と押絵を使った可愛らしい小物入れ。羽子板に付いている押絵は可愛らしい仏像をモチーフに作ってくれていた。上半身裸で、左手を下げ右手を上げて「天上天下唯我独尊」と唱えたという誕生釈迦仏立像である。羽子板にはお釈迦さんの誕生を祝う仏教行事である「灌仏会(かんぶつえ)」と書かれていた。

歌舞伎の役者ではなく、仏画に興味をもつ女性の、ユニークな発想で創作された押絵羽子板として表現されていた。小さなものだがパワーをもつ工芸品として期待できそう。




    誕生釈迦仏立像をモチーフにした押絵羽子板




         通常の押絵羽子板(法楽寺)




リポート&写真/ 渡邉雄二
作品/ 仏画曼荼羅アート神戸北区教室の生徒さん

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