ご覧のとおり、この歩道橋は人通りが少なく高速道路の下ということで薄暗い。
昨日、自転車を押しながら歩道橋に上がったときに反対側によく見かけるおじさんがいた。今日も手すりを掃除されていた。時間に追われる仕事ぶりではなく丁寧に清掃しているから、もしかしたら “ボランティア” かな、と。
それを確かめたく声をかけた。イヤな顔をされるのも嫌だし、と思いながら、すると顔をあげこの笑顔だ。うぁー、いい顔しておられる。
いつもはシルバーとしてマンションの清掃に従事されているとのことだが、この歩道橋はいつも通勤に使っているという。その時に気になっていたのがこの歩道橋の汚れ。下は国道43号線で車の往来が頻繁なのでタイヤの摩耗で粉塵が手すりなどにこびり付いている。それが気になり時間がある時に清掃するようになった、という。
清掃し始めたころ、ボランティアでも勝手に清掃していいもんだろうかと不安があり、それぞれのところに確認したそうだ。国道の架かる歩道橋なので国の管轄ということらしいが国はいちいち歩道橋までは手がまわらない。ならば、地方行政機関では国の管轄なので手は出せないという。
それを確認したうえでの活動だ。すべてが自己責任ということのようである。
通るたびに手すりがきれいになっているのを感じていた。これはあのおじさんの清掃のお陰だ。昨日、立ち話ではあるが、清掃する上での工夫もあるようだ。手が入らない所にはブラシを使い、それも金物ブラシ、縄ブラシを使い分けている。まさに清掃を楽しんでいるかのようだった。
清掃することの楽しさを知っている。その喜びがあるから続けられているようだが、人の目には届きにくいが社会に自分の思いや時間を還元しておられる。
同世代だろうか、いや先輩なのだろうか、日々の活動が顔に表れている。ただただ頭が下がる思いだ。
リポート&写真/ 渡邉雄二
※写真の掲載についてはご本人に了解をいただいている
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