名月と鶴の、新しい世界を想像 | なごみカルチャー

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一昨日は、五節句のひとつ「重陽の節句」だった。そして昨夜は「十五夜」。十五夜は満月とは限らないようだが、今年はとくに美しい満月ということらしい。屋上に上がりきれいな十五夜を堪能したが、写真(スマホ)では思うような名月が撮れなかったが、2022年の中秋の名月として残しておくことに。

重陽の話に戻るが、陰陽思想では奇数は陽の数であり、陽の極みである九が重なる日、つまり九月九日は「重陽」と呼ばれるようになったようだ。陽の重なりを吉祥とするようになり祝い事の日になったと言われている。別名「菊の節句」ともいう。菊花の宴で邪気を払い長命を祈った。「吉祥の鳥」である鶴と一緒に描かれている菊花紋も「吉祥文様」として日本の伝統美の象徴になっている。

一日遅れの中秋の名月と合わせてみると、菊花紋が名月に見えてくる。もし、名月の下に鶴が二羽飛んでいたら、と想像すると空想の世界がひろがっていく。





リポート&写真/ 渡邉雄二

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