「碧巌録提唱」の看板がある大通院 【京さんぽシリーズⅢ】京都 相国寺の塔頭の一つに「大通院」という寺院がある。その門柱に読めない漢字の木板看板が掛けられている。片方の柱の看板には本派専門道場と書かれ、禅寺特有の修行道場だろうと想像はつく。一方の柱の漢字は難解すぎて読み取れない。たまたま通りかかったお坊さんに尋ねてみた。「碧巌録提唱(へきがんろくていしょう)」ということだった。調べてみると、碧巌録とは中国の仏教書であり、禅宗の言行や説法などが筆録された文献とあった。大通院は、これらを専門に学ぶ道場ということになる。だから門に相見謝絶という看板も目立つように掛けられていた。