一茶菴の「美技」。煎茶道大会で観た一茶菴の魅力。 | なごみカルチャー

なごみカルチャー

永年培ってきた「伝統文化の知恵と工夫をいまの暮らしにー」をテーマにしてイベントやセミナー、講習会を行っています。その内容を楽しく伝えていくブログです。

昨日、京都にある黄檗山萬福寺で煎茶道連盟の主催の年一回の恒例の煎茶会が行われた。過去2回は、一般客として参加し楽しませていただいてきた。

今回は、稽古をさせていただいている一茶菴の社中としてお点前とお運びをさせていただいた。前回の大阪美術倶楽部でデビューを果たし、ミスをしながらでも事なきを得ていたが、今回は全国からの煎茶道の流派が一堂に参集しお披露目する会とあってみんなの顔にも緊張感が漂っている。

一日13席というけっこうハードな煎茶会になった。大入り盛会で無事終了した。朝9時に現地に入るために、6時に大阪・一茶菴に集合し和服に着替え、荷物を積み込んで出発。今回は、一茶菴は野だてで8時ごろから水屋と会場づくりをセッティング。

不安視していた天気にも恵まれ、始まる前からお客様は並んで待っておられた。セッティングが終わるや否やすでに40席はアッという間に満杯に。今回はお点前する方たちは男性のほうが多い。初心者組のお点前である。どうなることなら。

全国から参集している各流派の家元や煎茶関係者がご挨拶がてら楽しみに来られるほどの一茶菴席に、宗匠は臆せず初心者の我われを前に立たせる。これができる一茶菴の力って何だろう。
これが「歴史」と「伝統」と、そして築きあげられた「自信」の成す技なのか。その裏打ちがあってできる仕込みなのかも知れない。宗匠のもつ「美技」のような気がする。

$なごみカルチャー
$なごみカルチャー
$なごみカルチャー