ロールレタリング | 第二回日本の看取りを考える全国大会

第二回日本の看取りを考える全国大会

   自宅幸せ死を勧めていくために

あなたの目の前にあるその問題は
あなたの知恵を発揮するチャンスです。
愛を込めて花に水をやるように、
問題には真摯に取り組みましょう
そうすれば
きっと幸せという名前の花を
咲かせことが出来ます。


今回は、なごみの里で取り組んでいる、内観研修を受けてくれた若い男性の手紙を記載したいと思います。
以下の文章は、「ロールレタリング」という手法で、相手から自分へ、自分から相手へ、手紙を書くものです。
手紙を書いて行くうちに、徐々に相手の立場に立っていくのがわかります。

今回は内観中に書いて頂いた「息子から母へ」です。

 

母へ

お母さん、お元気ですか?働きすぎて身体を壊してなければいいのですが・・・

思えば、母さんは子育てと仕事をかかえて、頑張りすぎていたようですね。それなのに、僕は不満ばかり言って、あなたを困らせていました。自分の不満を全て、親の育て方のせいにして、あなたを困らせたことを許して下さい。

 

母さんは精一杯、僕を育て、支えてくれた。今だから、わかる。母さんは‘初めて‘母さんをしたんですね。きっと、手探りで悩みながらの子育てだったんでしょうね。

 

母さんはいつだって精一杯だった。そして、何より優しかった。

 

僕にあなたを責める資格もなければ、あなたが責められる理由なんか1つもありません。自分の人生が、自分によってつくられていると知ったから、そう思えます。

 

母さんは逃げ場を作ってくれた。弱い僕は逃げてばかりだった。

 

今、僕が母さんの所に行くとしても、逃げる理由では行きません。一緒に食事をしたり、色々話をしたいから、少しでも成長した自分を見て、喜んで欲しいから、少しでもホッとさせたいから行きます。

 

母さんが言うように、僕たちはこれからが始まりです。

 

母さんにとって何が一番の親孝行ですか?

 

僕は自立した人間になって母さんに心配かけないように生きていきたいです。

 

一歩ずつですが、一人前に近づいて行きます。大丈夫です。

 

あなたが母親で良かった。

 

僕も息子で良かったと思われるように、精一杯生きていきたいです。

 

ありがとうございます。