「はたらく細胞」5 阿部サダヲ コミカルからシリアスまで幅広い演技、親子愛の表現も注目 | 名古屋の鈴木のブログ

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  改めて、阿部サダヲさんの名演技にはアッパレだった。コミカルな演技からシリアスな演技まで幅広く演じたのは芦田愛菜ちゃん演ずる日胡(にこ)の父親・茂役・阿部さんだ。
 団地に住む父と娘。妻には先立たれ、しっかり者の日胡が家事を担っている。朝、起きてこない父親を叩き起こすところから始まる。ふとんをはいだとたん、屁をこく父親。実際にはしてないだろうけど、屁(おならのこと)の効果音と阿部さんの名演技、そして臭い匂いに顔をしかめる愛菜ちゃんの演技の相乗効果で、映画鑑賞者は思わず笑ってしまう。
コミカルな演技の真骨頂は、トラック運転手である彼が、途中で大便がしたくなり、高速道路のサービスエリアで用を足したいのだが、道路は渋滞、駐車場は満杯、大便を我慢しながらの運転、脂汗の額、飛び込むように駐車スペースに止まり、トラックを降りるのも、大便がもれそう・・・、よたよた歩いてトイレへ・・・が、トイレも満杯・・・悲劇が喜劇に変わって、観客は大笑い。なんとかギリギリセーフで便器に座った。いかにもホッとして大便をする茂。オーバーな演技アクションこそ、演技の基本だ。あまりにも安心してしまったか、そのまま気絶してしまう。
 映画の前半は、脂っこいもの大好き、焼酎大好き、暴飲暴食で細胞たちにブラック職場と言われるほど負担をかけている茂。日胡にも叱られてばかり。
後半は、反省し、真逆な健康志向に。身体は改善し、街頭採血ができるまでに。日胡のすすめていた玄米中心の軽食ライフに。
日胡が急性骨髄性白血病に。なぜ、こんなことに・・・、なぜ、俺じゃなくて日胡なんだ・・・とおえつ。
医学部ある大学に進学するために受験勉強する日胡のために、学費を少しでもかせごうと、トラックの仕事を積極的に買ってでる茂、日胡の看病に手をぬかない茂、父親の娘への愛情たっぷりな名場面が続いた。「はたらく細胞」の原作は身体の中だけで、細胞たちの奮闘ぶりだけ。日胡と茂は映画のオリジナルだ。
が、細胞たちの主(あるじ)である人間をも登場させることで、重厚あるお話になった。
 芦田愛菜ちゃんと阿部サダヲさん。2011年のフジテレビ「マルモのおきて」では、亡くなった同僚の子どもである双子をひょんなことから育てることになったアラフォー独身男・護(まもる)を阿部さんが、双子の薫と友樹を愛菜ちゃんと鈴木福君が演じた。「マルモ」とは、小学1年生でまだ幼くて、「マモル」と言うべきところを「マルモ」と言ってしまうことから。
「おきて」とは、他人同士なのに家族のように一緒に生活するようになった3人が、毎回のエピソードから学んで、番組のラストで「約束ごと」として付け加えていくノートのこと。
2014年にスペシャル版が放送されているので10年ぶりの共演となった。今回はホントの親子役だ。
舞台あいさつで、大きくなった愛菜ちゃんに久しぶりに会って、ちょっとまぶしそうに見つめる阿部さんだった。「20歳ですか? すっかり大人になりましたねえ」