（前回のつづき）
コンサートは終わった。終わった時刻をメモするのを忘れてしまったが、総じて１時間半から２時間の間だったろう。
忘れてしまったのは気もそぞろだったからだ。今日こそは逢える！ プレゼントをあげれる！
ロビーでまやちゃんと一条さんが立ってお見送りするというＭＣからのお知らせがあったのだ。
行ってみると、黄色いドレスのまま、まやちゃんはお客さんたちとひとりひとり握手をして見送っていた。そばで、一条さんが自分のＣＤ『大漁太鼓』を売りまくっている。たくさんのファンに囲まれ握手しまくっている。あわただしさをよそに、まやちゃんのほうは静かなものだ。まやちゃんも昔はＣＤを売っていたし、グッズも販売した。買ってくれた人限定で握手とツーショット、サイン色紙贈呈をしてたものだ。
コロナ禍ですべて無くなった。この日、お見送りという名目で握手会は復活した。ＣＤもグッズも無い。限定無しの完全フリー、完全サービスだ。ご年配の方、障害者の方たちが並んでいる。ひとりひとりと握手し、お話を聞き、見送るを繰り返した。サインを求められたら、もちろん応じるたし、プレゼントももらっていた。車いすの人にも遠くから声をかけ、見送っていた。
私も、やっと再会し、待望のプレゼント渡しができた。実に６年ぶりだった。内容は、リンロールのチョコレート、名古屋名物みせんべえと守口漬け、そして花の写真３枚と写真たて。久しぶりの握手は・・・やっぱり、いつもと変わらず、まやちゃんの手は温かかった。
大きな花束を持ってくるのは大変。代わりに写真にするアイデアを思いつき、写真を手に入れたのは２年以上前のことだった。それほどまでに待たされたプレゼント渡しだった