坂本花織 4 高難度ジャンプ4回転、跳ばなくて何が悪い!! | 名古屋の鈴木のブログ

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 坂本花織は3年連続日本女王となった。トリプルアクセルも4回転ジャンプも無しでやり遂げた。圧倒的なスピードとスケーティングコントロール、質の高いスケーティングスキルでGOE(出来栄え点)で大量の加点をもらって2位を大きく引き離す高い総合得点を獲得した。国内大会なので参考記録だが、230点を超えるくらいだから、世界と十分戦える得点だ。
 それに対し、こんな声が聞こえてくる。「4回転などの大技無くて、なんで女王なのか」
この疑問、純粋ならまだしも、悪意も含むものがあるからたちが悪い。つまり、大技をやらない者が大技に挑む者に勝つことが許せないという批判、悪口として発せられているのだ。
 これに対して、坂本自身、現在は冷静で、大技には今後も取り組まず、さらなる質を高めることに専念しますと宣言。意に介さない姿勢を貫いている。じつにたくましくなった。
 しかし、無用で無理解な的外れな批判は一刻も早く封じたほうがいい。フィギュアスケート関係者はもっと危機感を持ってほしい。選手たちを守るためにも。マスコミも責任重い。
 実に、はた迷惑な批判、私はここで反論しておきたい。
 フィギュアスケートと他の競技とは決定的に違うところがある。
最も対照的なスポーツは陸上だろう。陸上では0.01秒でも早くゴールした者が勝ち(100メートル走など)、1センチでも高く跳んだ者が勝ち(走り高跳びなど)などなど、数字が勝負を決める。ある意味、冷徹な数字だけが・・・である。人の主観は入る余地はない。
対して、フィギュアスケートは採点競技である。現行の新・採点方式では数字が支配する部分が増えた(基礎点やジャンプの回転が足りているかなど)が、ジャッジたちの主観も大きく残している。
 次に、その数字だが、フィギュアスケートでは単純なものではない。
陸上では走り高跳びや砲丸投げなどでは、3.5と4では4の方が上である。100メートル走などでは、3.5と4では3.5の方が上である。実に単純・シンプルだ。
では、3回転半ジャンプと4回転ジャンプではどちらが上だろうか。基礎点では4回転のほうが上である。
しかし、選手たちの本音では、3回転半ジャンプ、つまりトリプルアクセルの基礎点をもっと上げてほしい・・・なのだ。難易度がとても高く、私は4回転より難しいと思っている。
ルール変更に関わる関係者が、この点で改革しようとしないのは、単なる鈍感なのか、あるいは、いわゆる世間の常識におもねいているかどっちかなのでは。
それは他にもあって、サルコウジャンプとトーループジャンプでは、トーループのほうが基礎点が低い。が、これもおかしな話で、ジャンプで一番最初に教えてもらうのはサルコウのほうなのだ。
なぜかというと、比較的簡単だから。サルコウは跳びあがったらもう半回転回っているものだからスピンとしては楽なのだ。だから、サルコウが最も低い基礎点とするのが自然だと思う。それなのに、トーループの方が低いのだ。そこはまさに謎である
反論の続きは次回