まやちゃんのロックを歌いたいという要望を聞いて、大人たちは超本気モードで計画を練りだした。 単にCMづくりで済ませない情熱で進めた。まやちゃんとミゲル君を組ませ、ユニットとしてデビューさせるという壮大なスケールが企画されていった。さらに、デビューさせてシングル発売まで考えた。
CMは長いものもあるが、たいていは1分前後。消臭力のCMとして、それを流すだけなら、2人にわざわざ踊ってもらうほどでもないし、歌う挿入歌も機械でのミキシングで済む。
が、鹿毛さんや落合さんたちは、その程度で済ませなかった。
まず、挿入歌1曲つくるのに、たくさんの作曲家に依頼した。なんと60曲も出来上がった。CMの撮影は2012年6月と決まっていたが、5月になっても選べなかった。ようやく、鹿毛さんが納得する歌が見つかった。それが『お気軽ウッキーラッキー』だった。
さらに、生演奏にこだわった。本物の楽器の音色で作った。ロック魂全開にした楽曲とした。つまり、ギターやドラムが主人公のように主張し合い、ヴォーカルも楽曲の一部となって響くような楽曲となるように作ろうとした。
ミゲル君とまやちゃんには今回、CMだけの撮影、つまり、CM撮影が終わればそれでさよなら・・・というCMだけの関係で済ませなかった。CMの枠を飛び越え、ひとつの音楽ユニットとして、ライヴ活動まで考えた。そのためには踊りも完璧にできるように、さらに、いつでもライブで歌って踊れるように、踊りも忘れないようにすることを2人に求めた。ロック歌手として、ライヴをこなして、CM「消臭力」から独立することまで考えていた。
なぜ、そこまでこだわったのか。鹿毛さん自身が、あの桜橋花まつりコンサートでの2人を見て、粋に感じたからではないか。それを落合さんは熱く反応したのかも知れない