今回のNHK杯の女子シングル。解説者は宮原知子(さとちゃん)だった。初めての解説、ちょっとたどたどしさがあったのは否めないが、ゆっくり丁寧に発言していた。
発揮したのは、エストニアのニーナ・ペトロキアのショートプログラムの時だった。
ニーナ・ペトロキア
最初のジャンプはアクセル。ダブルアクセルがここは決まった。
問題は2つ目のジャンプだった。
連続ジャンプの2つ目のジャンプが跳べなかったような印象だったが、
宮原「トリプルフリップトリプルトーループの予定だったんですけど、トーループがシングルになってしまいました」
ん、シングルだっけ?
3つ目のジャンプはトリプルルッツダブルトーループを跳んだ。成功はしたが・・・
さとちゃんの言う通りなら、連続ジャンプを2回跳んでしまったことになる。
宮原「2回目のシングルトーループがカウントされてなければいいんですが・・・」
終わった後のVTRを見ながら解説。
もう一度、スローで見ると、トリプルフリップのあと、確かにシングルトーループを跳んでいた。
さとちゃん、よく見てたねえ。でも、振り付けにも見えそうだよ。でも、確かに軽くジャンプしてるよ。
男性アナ「ショートプログラムでは連続ジャンプは1回までという規定があります」
宮原「シングルトーループとしてカウントされてしまいました」
男性アナ「このあたり、選手はどうリカバリーしようか、先ほどのジャンプがどう評価されるか考えながら滑ってるんですよね」
宮原「瞬時の判断が必要とされる場合があるので、今回、連続ジャンプにすべきか、かなり悩んだんだと思います」
男性アナ「フリーは4分間ですけど、ショートは2分40秒。短い時間の中で修正が求められます」
ペトロキアは、2回目のジャンプのとき、セカンドジャンプが跳べなかったと、悩んだ末そう判断したので、3回目も連続ジャンプを跳んだ。が、ジャッジ側は、振り付けの一部と見なせさず、シングルトーループと決定した。それだと、3回目は単独ジャンプにしなければならないが、ペトロキアはトリプルッツダブルトーループを跳んでしまった。
さとちゃん、男性アナウンサーにも助けてもらいながら、わかりやすい解説ができていた。
結果は52・98。9人が滑って暫定8位だった。12人全員滑って11位でショートを終えた。
ショートプログラムは規定通りに滑らないと得点は上がらない。痛恨の判断だった。
今大会アンバサダーを務めているさとちゃん、エキシビションに参加した。コンテンポラリーダンスの要素を取り入れ、またアドリブもする意欲作だった。