まもなく、1年で最も昼の時間が長い「夏至」を迎えますね。
古くから「成長」や「豊かさ」、「実り」の象徴として大切にされてきたこの時期。
太陽の光が最も強くなる今だからこそ、今回は私たちの「心の使い方」について少し立ち止まって考えてみたいと思います。
脳は「あなたが探しているもの」を集める
私たちは、自分が意識を向けたものを強く認識する性質を持っています。
例えば、部屋の中で「赤いもの」を探してみてください。
すると、それまで視界に入っていながら気づかなかった赤いペンやクッション、本の背表紙が次々と目に飛び込んでくるはずです。
脳は、その情報がポジティブかネガティブかを判断しているわけではありません。
ただ純粋に、「あなたが探しているもの」を見つけようと働きます。
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「私は足りない」を探せば、足りない証拠ばかりが集まります。
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「私はダメだ」を探せば、自分がダメな証拠ばかりが集まります。
逆に、「私にはどんな力があるだろう?」と問いかければ、脳はそのポジティブな証拠を探し始めます。
アルゴリズムが作る「偏った世界」
実は、これと全く同じことがSNSでも起きています。
SNSのアルゴリズムは、あなたが見たもの、興味を持ったもの、クリックしたものを学習し、「この人はこういう情報に興味を示すんだな」と判断して似た情報をどんどん表示します。
そこに好きか嫌いかの判断はありません。
「反応してしまうもの」を学習していきます。
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不安なニュースばかり追っていると、世界は危険に満ちているように見えてきます。
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楽しい話題ばかり見ていると、世界は明るいことだらけに見えてきます。
しかし、世界そのものが変わったわけではありません。
私たちの見ている情報が、アルゴリズムによって偏っているだけの場合があるのです。
AIとの対話に潜む「優しい罠」
最近は、ChatGPTなどのAIに相談して「救われた」「気持ちが整理できた」という方も増えています。
それは本当に素晴らしいことですし、自分の考えを整理する強力なツールになります。
ただ、一つだけ心に留めておきたいことがあります。
AIは、あなたが入力した情報(前提)をもとに答えます。
そして私たち人間は、自分が信じたいことや、欲しい答えに無意識に反応してしまう生き物です。
「自分は悪くない」という前提で問い続ければ、AIはその方向性を補強する答えを返しやすくなります。
逆に、「自分にも見落としていることはないだろうか?」と問いかければ、また違う視点を示してくれます。
答えを「真実」だと思わないこと
私は、SNSやAIを使うなと言いたいわけではありません。
むしろ、私はめっちゃ使っている。
これらは現代において非常に便利で、私たちの可能性を広げてくれる道具です。
大切なのは、「その答えだけを唯一の真実だと思わないこと」。
人間同士の対話には、時に耳の痛いことも含まれます。
「それは少し偏っているかもしれないね」 「そこは自分と向き合った方がいいかもしれないね」
そんな、自分一人では決して見えない「死角」を返してくれる力があります。
もちろんAIでもそのように設定すればそう返してくれますが、やはり、人間同士の対話には程遠いのです。
人間同士の対話には、時には聞きたくない言葉もありますが、その中にこそ、私たちの成長のヒントが隠れていることがあります。
それは、いつもいつも、きれいな事だけではないのです。
人間らしい矛盾や汚さ、見たくない大嫌いな人からさえ、学び成長することがあります。
夏至の光の中で、自分に問いかけること
私たちは世界を見ているようで、実は「自分が意識を向けた世界」を見ています。
脳も、SNSも、AIも、その傾向をさらに強める鏡のような存在です。
だからこそ、いま一度自分自身に問いかけてみてください。
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私は今、何を見ようとしているだろう?
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何に意識を向けているだろう?
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そして、「この考え方以外の見方はないだろうか?」
光が最も強くなる夏至の時期。
そんな問いを、そっと自分自身に向けてみるのはいかがでしょうか。
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