お盆の終わり...
送り盆
になると出てくる
「背中あて」
食べるのは青森県の南部・・八戸周辺のコアな食文化。
麦粉を平べったく、布のように見立てて伸ばした食べモノです。
こうやって、きなこまぶして食べるのが正式な食べ方。
八戸は
やませ
という海からの冷たい風でたびたび冷害にみまわれたこともあって、
お米がとれなかったこともあり、
小麦粉文化が発達してるともいわれています。(南部せんべいとか、すいとん、ひっつみとかもそこから来てるかもね)
お盆はお供えとか沢山して
こも(畳の薄いみたいなもの)
に沢山のお土産をご先祖様が持って帰るときに
「背中が痛くならないように、これを背中にあてて無事に帰れますよう♪」
というご先祖様への愛情です

わたしはそうめんみたいに食べることが多いです。
きなこ味は、ばあちゃんを思い出しながら食べます。
背中あて
が、食卓に並ぶと、
あー。お盆が終わるなーって感じがして、ばあちゃん達が生きて作ってくれてた頃を思い出します。
きなこも大豆の保存食&乾物として、お正月にも欠かせない食べモノですね。
これに、
白さとうをたっぷりと混ぜて、嬉しそうに食べてたばあちゃんを思い出します。
終戦記念日前後は、戦争のドキュメンタリーや映画が沢山流れてたりしますが
当時を生きてきた人たちには
おさとう
が、本当に貴重なごちそう&おもてなしだったんだな~と思います。
私の大好きな映画「男たちの大和」でも、ありったけのお砂糖と小豆で、息子が戦地に行く前におはぎを作って渡すシーンで号泣毎回します。
お砂糖の量≒愛情だったんだなぁ・・・・
と思うと、甘いものってモリモリ食べるものではなく
ありがたく、じっくりいただくのが
正しい食べ方ではないかしら??と思います。
食べ物や味で、情景が蘇る思い出って素敵だなーと思うし、
そこが料理のすごいとこだよな
って改めて思うのでした!!