2024年最も印象に残った桜は、寒川神社
【山の上の家事学校】
近藤史恵/中央公論新社
家事レベルが主人公と等しい(もしくはそれ以下の)なぎぶるにとっては身につまされる小説で、ジェンダーバイアスや家事育児が女性の社会進出の障壁になる日本の社会システムについて、批判精神を隠していないところに強いメッセージ性を感じました。
家事の全貌を理解していなければ外注もできない、という家事学校の校長の言葉には妙に納得職場でも、社員間で一通り工数についての共通認識を持った上で、業務委託など検討していくわけですもんね………
夫婦という形に限らず、家事分担からどこまでやる/やらないまで、互いに擦り合わせ配慮しながら共同生活を送れている人たちは、それだけで“偉業”ですよね。到底自分がその“偉業”に加われる気がしないというのが、正直な感想でした
なぎぶる