紀ノ井ホール2階席より
電子音ではない生の音は、直接心臓に響いてくる感覚があります
【東京あたふた族】
益田ミリ/ミシマ社
益田ミリさんが20代後半に上京した時の東京暮らしと、コロナ禍での東京暮らしを綴ったエッセイが1冊にまとめられていて、時間軸の並べ方がユニークでした
駆け出しの頃、編集部に自身の名前をアピールするため、動物や季節を象ったお手製の紙粘土を市販のボールペンのおしりに差し込んで配ったり、イラストを売り込みに行った後にはお礼状を書いたり、地道に仕事を得ていったエピソードがとてもステキでした。
『今から思えば「なんだそれ?」の思考回路であるが、わたしには時間があり、思いついたら試してみればよかった。』
これぞ若さどんな方法でもまずは試してみて、編集部の人たちに「こんな人いたな」と思い出してもらうこと、そこに益田ミリさんの原点があることを知りました
なぎぶる