皆さんこんばんは、遠野なぎこです
“お悩みメッセージ”のお返事をさせて下さい。
Aさん『12歳の娘が摂食障害です。
摂食障害についてネットで調べているうちに、なぎこさんのブログに辿りつきました。
娘の症状は拒食症から始まりました。中1の5月頃には体重が26キロになりました。肩の骨はゴツゴツ見え、目は窪み、あばらの骨も見えるようになりました。
恥ずかしい事に、私は娘がそのようになるまで気がついてあげられなかったのです。
ダイエットという言葉を聞いたのは小6の頃です。
少し早いかな?と思いましたが、女の子だし、一度は通る道と軽視していました。
冬服から薄手の服装になった頃、やっと娘の異常に気がついたのです。
その頃ジョギングが好きでとにかく走っていました。今思うとそれもヤセたい為の行為だったのかもしれません。
まずはそのジョギングをやめさせました。
それでも、走りたいと娘は言うので、じゃあまずは食べなさいと言い、食べさせました。
お腹が痛くなるからと食べようとしませんでしたが、娘が元々好きだったチョコを買ってきたり、カロリーメイトを食べさせたりしました。
何かを食べてくれると私は安心しました。
少しずつ、食事が取れるようになりましたが、かわりに娘は過食症になってしまいました。
食べ物の事しか考えられないのだそうです。
ヤセへの意識は変わらないようで、食べると気持ち悪い。気持ち悪いけど食べてしまうんだそうです。
(娘は嘔吐はしません。まだ吐き方を知らないのです。でもいずれ、知る時が来るかもしれません。)
娘は今、毎日気力もなくただただスマホを眺めている日々です。
すると、次に頭によぎるのは『死』なのです。
左の腕には複数の切り傷。
聞かされるのは、死にたい。という言葉。
死なないで伝えると、「じゃあ絶食する。ヤセたい」と言われるのです。毎日毎日です。
全ては娘の人生です。何でも好きにさせたいのです。でも死も絶食もさせたくないのです。
私はどうしたらいいのでしょうか。
好きにさせてあげた方が、娘は幸せなのでしょうか。
娘が生きていてくれさえいればいいと思うのは私の勝手なのでしょうか。
娘に聞いても、死にたい。それがダメなら絶食させろの一点張りです。
私の愛情が足りなかったのでしょうか。
私は愛を表に出すのが苦手です。
ハグだったりキスだったり、自分からはできないタイプです。
だから、娘が摂食障害になってしまったのでしょうか。』(※個人情報保護の為、文章を一部変更させて頂いております事をご了承下さいませ)
“お悩みメッセージ”のお返事をさせて下さい。
Aさん『12歳の娘が摂食障害です。
摂食障害についてネットで調べているうちに、なぎこさんのブログに辿りつきました。
娘の症状は拒食症から始まりました。中1の5月頃には体重が26キロになりました。肩の骨はゴツゴツ見え、目は窪み、あばらの骨も見えるようになりました。
恥ずかしい事に、私は娘がそのようになるまで気がついてあげられなかったのです。
ダイエットという言葉を聞いたのは小6の頃です。
少し早いかな?と思いましたが、女の子だし、一度は通る道と軽視していました。
冬服から薄手の服装になった頃、やっと娘の異常に気がついたのです。
その頃ジョギングが好きでとにかく走っていました。今思うとそれもヤセたい為の行為だったのかもしれません。
まずはそのジョギングをやめさせました。
それでも、走りたいと娘は言うので、じゃあまずは食べなさいと言い、食べさせました。
お腹が痛くなるからと食べようとしませんでしたが、娘が元々好きだったチョコを買ってきたり、カロリーメイトを食べさせたりしました。
何かを食べてくれると私は安心しました。
少しずつ、食事が取れるようになりましたが、かわりに娘は過食症になってしまいました。
食べ物の事しか考えられないのだそうです。
ヤセへの意識は変わらないようで、食べると気持ち悪い。気持ち悪いけど食べてしまうんだそうです。
(娘は嘔吐はしません。まだ吐き方を知らないのです。でもいずれ、知る時が来るかもしれません。)
娘は今、毎日気力もなくただただスマホを眺めている日々です。
すると、次に頭によぎるのは『死』なのです。
左の腕には複数の切り傷。
聞かされるのは、死にたい。という言葉。
死なないで伝えると、「じゃあ絶食する。ヤセたい」と言われるのです。毎日毎日です。
全ては娘の人生です。何でも好きにさせたいのです。でも死も絶食もさせたくないのです。
私はどうしたらいいのでしょうか。
好きにさせてあげた方が、娘は幸せなのでしょうか。
娘が生きていてくれさえいればいいと思うのは私の勝手なのでしょうか。
娘に聞いても、死にたい。それがダメなら絶食させろの一点張りです。
私の愛情が足りなかったのでしょうか。
私は愛を表に出すのが苦手です。
ハグだったりキスだったり、自分からはできないタイプです。
だから、娘が摂食障害になってしまったのでしょうか。』(※個人情報保護の為、文章を一部変更させて頂いております事をご了承下さいませ)
Aさん、メッセージをありがとうございます。
これは、あくまでも私個人の感想です。
以下キツイ言い方をしてしまいますが、どうかお許しください。
“私”、“私”、“私。
このメッセージの中に、何度この言葉が出てきたでしょうか。
お母さんを否定するつもりはありません。
お辛いお気持ちも事実だと分かっています。
けれど、どこかで…
娘さんの事を“遠い存在”として考えてしまってはいませんか?
文章を読むとまるで他人事のように感じているような気がしてならないのです、ご自分に非がないと思いたい一心で行動してらっしゃる気がしてならないのです。
お母さん、“娘さんの行動”ではなく“娘さんの言葉”ではなく…“娘さんの心の声”に耳を傾けてあげて下さい。
『聞かされる』ではなく、『教えてくれている』のですよ。
食べたいと訴える事、身体を動かしたいと訴える事、痩せたいと訴える事、死にたいと訴える事、見える場所に傷をつける事。
お母さんがすすめてくれた、チョコレートやカロリーメイトを口にした事。
『お母さん、愛されたいよ』
『お母さん、こっちを見てよ』
『お母さん、私を抱きしめてよ』
『お母さん、私の心を撫でてよ』
そうは聞こえませんか?
赤ちゃんの泣き声と同じなのです。
伝えたい事が言葉で伝えられず、泣いているのです。
考えずに、感じてあげて下さい。
『全ては娘の人生です』
『好きにさせてあげた方が、娘は幸せなのでしょうか』
何て、寂しい言葉なのでしょう。
決してお母さんが悪い訳じゃないんです。
でも、今必要なのは『生きていてさえいてくれればいい』というお母さんの思いではなく…娘さん側の立場に立って、ご自身を見つめ直してみる事なのかもしれません。
“愛”というものは、目に見えるものではありません。
自分の思う“愛”と、娘さんが本当に欲しい“愛”はまた違うのかもしれないのです。
そこまで娘さんの心の中に入り込んで見てあげないと、知ってあげないと、そうしようとしてあげないと…幾ら互いに強い“愛”があったとしても、いつまで経っても“平行線のまま”時だけが悲しく過ぎていきます。
まだ吐く事は知らないとお母さんは仰っていらっしゃいますが、それはどうでしょうか。
この時代、どこまでも深く細かく情報を得られますから…更に言えば私の経験や知識でいえば、先ずは拒食から始まる人が非常に多いように思います。
そこから過食になり、過食嘔吐になり、吐けない過食になり…と、それは知識によって自ら選ぶというよりも次から次へと変化をする症状にひたすら振り回されるという場合も多いので、決めつけてしまう事は危険かもしれません。
何か些細な事をキッカケに、ある日突然やってくる可能性もあるかもしれません。
これからお伝えする事は、受け取り方によっては大きな誤解を生んでしまう例えだと思いますが…
極論だと思って聞いて下さい。
『死にたい』『死なないで』ではないと思うのです。
『死にたい』『じゃあ、一緒に死のう』だと思うのです。
娘さんは…
その位、自分の心の中に入り込んできて欲しいのではないでしょうか?
当たり前ですが、実際にはそんな事をしてはいけません…けれど、それ位の愛し方を『あなたの事が、自分の何百倍も大切なんだよ』という“命がけの想い”を見せて欲しいのではないでしょうか。
母親に望まれて生まれてきた、母親に必要とされている、母親は自分のいのちより私のいのちを守ってくれる人なんだと信じたい。
せめて、思春期の間はそんな姿を見せて“信じる心”“大切にされる心”を育ててあげて欲しいと思います。
今が一番大切な時期です。
悲しいすれ違いを続けてしまえば、その後の人間形成に大きな影響が出てしまいます。
逆に言えば、お互いどんなに今が辛くても…それはこの先の長い人生を、柔らかい気持ちで“絶対の信頼”で繋がっていける“チャンス”を神様が与えて下さっているのかもしれませんよ。
試練は“チャンス”なのです。
そこを逃すと…私のような“誰の事も信じられない”“誰の事も愛せない”“自分の存在を憎む事しか出来ない”、という非常に残念な人間になってしまいますよ(^_^;)
まだ間に合うんです。
お母さん、自分を責める時間があったら娘さんに笑いかけてあげましょう。
手を振り払われても悲しい顔を見せず、強く優しく抱きしめてあげましょう。
苦手だからと逃げたりしないで下さい。
娘さんの心を救う為なら、“愛”を表に出す事は不可能ではない筈です。
だって、娘さんが赤ちゃんだった時…泣き出したら抱っこして笑いかけてあげてたでしょ?
それが、ごく自然な事だったでしょう?
十二歳はまだまだ“好きにさせる年齢”ではありません。
まだまだ子どもです、いつだって赤ちゃんに戻っても許される年齢です。
娘さんにとって“お母さん”は、あなたただ一人。
愛して欲しい“お母さん”は、あなたただ一人。
おそらく、お母さんは自分の事を愛してあげる事も少し苦手なのではないかと感じます。
だからこそ…
ご自身の為にも、自分の事も愛してあげる練習をしながら娘さんに様々な“愛の形”を示してあげて下さい。
そして、苦しくてたまらなくなってしまった時はいつだってこの場所に心を吐き出しにいらして下さい。
勝手な事ばかり言ってごめんね、もし傷つけてしまう言葉があったらどうか許して下さい。
P.S
摂食障害への知識等は、あくまでも当事者である私個人の意見でしかありませんので専門的な事は担当医の方にご相談下さいね。
なぎ
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『nagiko tono 〜一歩ご飯〜』はコチラ
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