7回目の月命日がやってきた。
息子が逝ってしまってから、もうそんなに経つんだ。
ついこの間まで、喧嘩したりのんびり話をしてたりしていたのに。
いないことが不思議でたまらない。
ドアを開けるとベッドの上にあなたがいるような気がする。
「夕飯何食べたい?」
と、普通に聞いてしまいそうになる。
いつもいつも、私の体調を気遣ってくれていたね。
私の手を煩わせないように、あなたらしく気を使ってくれていたね。
自分のせいで私が治療できないこと、気に病んでいたね。
あなたが少しでも長く生きていられるなら、私のことなんてどうでもよかったのに。
あなたが逝ってしまって、1周忌までは家にいたいと思っていたの。
でも、家の中でさえ歩くことも儘ならなくなり、とうとうあなたにお留守番してもらって家を空けることにした。
病院にお位牌はそぐわないから、せめてもとあなたの写真を連れて。
出血多量であなたの世界のすぐそばまで行ったけど、川を渡らせてはくれなかったね。
お迎えがいなくて寂しかったよ。
だけどそれがあなたの意思ならば、私はそれを引き継いで、後悔と悲しみを抱えながら生きていくしかない。
あなたが気にしてくれていた手術、無事に終わったから安心してね。
あなたが「怖い」とも「痛い」とも言わなかった数々の手術、私は1回だけなのに泣き言だらけ。
情けないママで恥ずかしい。
退院があなたのお誕生日に間に合ってよかった。
ひとりで迎える寂しいお誕生日にしなくてよかった。
帰宅したらよりあなたを強く感じた。
無理しないように見張っているのかな?
大丈夫。
あなたが後押ししてくれて、一緒に乗り越えてくれたから、この体を大切に使うから。
いつも支えてくれてありがとう。