3回目の | 凪の時間 (滑膜肉腫と共に)

凪の時間 (滑膜肉腫と共に)

高校1年生の時に滑膜肉腫を発症した息子の記録です。
約6年の闘病生活。転移、所術は数知れず。
亡くなる瞬間まで生きることに全力を傾けた息子の生の姿です。
2023.11.19以降は、母の想いを綴る独り言日記に変わりそうです。
母の側弯症手術後経過も少々。

今日は息子の月命日。

 

「命日」って言葉、嫌い。

 

この時間は、まだゆったりと過ごしていたのよね。

食欲の無い息子を心配しながら。

 

心がゾワゾワしている。

 

その時間に向かってカウントダウンされているように。

 

今日の空はとっても暗く、時折雨も落ちて来る。

 

まさに私の心みたい。

 

こんなお天気の日は尚更メンタルがやられる。

 

今月は、元気カラーのお花をお願いした。



バラを抜いてもらうの忘れちゃった。

 

仏花は好きじゃないけど、やっぱりお供えにバラはね。。。

 

そんな失敗を息子に謝りつつ、朝からお線香をできるだけ切らさないようにしているけど。

 

でもやっぱり微妙。

 

この時間は確かに生きていた。

 

数時間の間に何かできることがあったんじゃないかな?

 

何かが足りなくてこの日の夜に逝ってしまったんじゃないかな?

 

考えても仕方ないことが堂々巡り。

 

だけどまだ信じられない。

 

いや、違う。

 

信じるとか信じないとかじゃ無い。

 

息子のことを思い出したく無い。

 

今はまだ封印を解く時じゃ無い。

 

今事実と対峙して、息子との思い出を辿ったら、私はきっと耐えられなくて壊れてしまうから。

 

楽しかった思い出を語れるように、今はまだゆっくりと時間をかけて。

 

無理はしないで、悲しみを包んでいる氷を欠き砕かないで、自然に融けるのを待つことにする。

 

それでもやっぱり悲しいし、寂しいし、会いたい!

 

毎月、毎年、この想いと共に生きていくのね。