来たぁ! | 凪の時間 (滑膜肉腫と共に)

凪の時間 (滑膜肉腫と共に)

高校1年生の時に滑膜肉腫を発症した息子の記録です。
約6年の闘病生活。転移、所術は数知れず。
亡くなる瞬間まで生きることに全力を傾けた息子の生の姿です。
2023.11.19以降は、母の想いを綴る独り言日記に変わりそうです。

19日は息子の2回目の月命日。

 

息子は、娘や孫たち(息子から見たら姉と姪っ子)とみんなでワイワイ食事するのが好きだった。

 

その為に、自分の部屋に冷蔵庫まで買った程。(誰かが話の途中で飲み物を取りに立つのが嫌だった)

 

命日の集まりは心の底から楽しい集まりじゃ無いけど、湿った雰囲気にならないように、それぞれが気を遣っていた。

 

息子の仏壇にお線香をお供えする。

 

父や母や弟の命日などは、ろうそくとお線香はこれを使っていた。

https://item.rakuten.co.jp/koutoranpunoyakata/m5163/

https://item.rakuten.co.jp/koutoranpunoyakata/m5161-1/

そして、息子の法要でお坊さんがいらっしゃった時に使ったろうそくはこれ。

https://item.rakuten.co.jp/eharabutsugu/f16/

かわいい色使いで、お坊さんも「綺麗なろうそくですね照れ」と褒めてくださった。 

 

普段は、大量に使うけど、お仏壇が小さいので大きなろうそくだと炎が届かなくてもお仏壇が焦げてしまうので、ミニミニろうそくのこれを使っている。

 

https://item.rakuten.co.jp/kozawa-b/rosoku26/

芯が5色のかわいいろうそく。

 

このところろうそくを立てる時に、一言気持ちや絵を描いてから使っている。

 

 

 

字も絵も下手くそなのは気にしない指差し

 

火を灯すとそれなりの雰囲気にはなる。

 

気持ち、少しでも届け!

 

 

で、みんなで順番にお仏壇に手を合わせてから、娘が買ってきてくれたお寿司を並べる。

 

まずは、小皿に息子用のマグロを2貫。

 

生ものだからお仏壇には置けないので、隣の祭壇に影膳としてお供えする。

 

「〇(息子)、お寿司どーぞ」

 

そう言ってお皿を置いた瞬間、部屋のドアが

 

ドン! ドン!

 

と激しく鳴った。

 

「〇来た!」

 

「兄ちゃんだ!」

 

高校生の孫と私の声が重なる。

 

 みんな笑顔おねがい

 

鳴るはずの無い場所から、突然大きな音が鳴ったのに、誰も怖がったりしない。

 

直感的に誰もが息子だと確信した。

 

「やったー!マグロだ!」

 

そんな声も聞こえた気がした。

 

息子、食べに来てくれた飛び出すハート

 

こうやって、みんなで騒ぐのが好きだったものね。

 

命日の集まりなんて、みんな微妙な心持だったのに、そこから急に笑顔だらけ笑音符音符

 

スピリチュアルなことはあまり信じないけど、やっぱりいると思う。

 

私はテレビを観ないから、コザたちを寝かした後は自分のキーボードの音くらいしかしないんだけど、息子の部屋からコトコト物音がする。

 

たまに咳払いも聞こえて

 

「〇、大丈夫?」

 

と、ごく自然に声掛けしてしまう。

 

夜中に目が覚めて動きまわって、思いがけず大きな物音をたててしまった時、咄嗟に

 

「〇、ごめん!」

 

と口を突いて出る。

 

無意識に息子の存在を感じているのかもしれない。

 

息子が傍にいてくれるのなら、少しは頑張れそうな気がする。

 

30kg台間近の体重も、少しは戻さないとね。

 

骨粗鬆症も真面目に改善の努力をしよう。

 

そして、背骨の手術を受けられる体にして手術する。

 

息子だって頑張ったのだから、私も見習わないと。

 

そうは言っても、息子に触れないのは辛いから、まだまだメソメソしている時間の方が圧倒的に長いと思うけど。

 

下ばかり向いていたけど、たまには前を見る努力をしよう。

 

ゆっくり、ゆっくり カメカメカメ