遅すぎた通知 | 凪の時間 (滑膜肉腫と共に)

凪の時間 (滑膜肉腫と共に)

高校1年生の時に滑膜肉腫を発症した息子の記録です。
約6年の闘病生活。転移、所術は数知れず。
亡くなる瞬間まで生きることに全力を傾けた息子の生の姿です。
2023.11.19以降は、母の想いを綴る独り言日記に変わりそうです。

眠れない。

 

なんだろう。

 

毎晩、2時か3時頃に目が覚める。

 

そこからうだうだ。

 

空が明るくなるのを眺めてる。

 

心の中は空っぽ。

 

そんな日の繰り返し。

 

 

 

 

 

高額医療費の申請書をポストに投函する気になった。

 

腰に不安があるけど歩けるかな?

 

片道5分なんだけど。

 

家を出ようとしたら、息子宛ての封書みつけた。

 

差出人は年金事務所。

 

まだ手続き残ってたかな?

 

引き返して開封すると、 

 

 

 

障害年金の通知。

 

2級で通ってた。

 

社労士さんとかに依頼しないで、私がこつこつこつこつと治療経過とかを🐢さんの駆け足よりも遅いスピードでまとめていたから遅くなっちゃった。

 

息子は、

 

「障害年金が通ったら、毎月のスマホ料金もママに払ってもらわなくてもよくなるし、ぼくの生活費もママに渡せるね」

 

って言っていた。

 

そんなのどうでもいいのに。

 

主治医は、体の機能の低下の方で、身体で取るつもりだったみたいだけど、いろいろ機能検査するのは息子の負担になるから悪性新生物の方で診断書を書いてもらった。

 

機能が低下したのは肉腫のせいだから。

 

なんとなく仇を取る気持ち。

 

診断書に余命を書くと通りやすいからと言われた。

 

見たくないけど、何度も聞かされてるし仕方ない。

 

あとは、詳しい治療経過とその時点でどんな不自由なことがあったかを詳細に打ち込んでいった。

 

6年分はかなりの量になった。

 

年金事務所に提出すると、すんなり受理してもらえた。

 

でも、私が時間掛け過ぎちゃった。

 

喜んでやる作業でも無いから気が乗らなかったし。

 

ただでさえ審査に時間がかかるのに。

 

亡くなった諸々の手続きを終わらせたから、障害年金も白紙に戻ったと思っていた。

 

二十歳前の障害年金だから金額は少ないけど。

 

私が息子に代わって受け取る手続きをする。

 

残念だな。

 

息子の喜ぶ顔が見たかったのに。

 

息子のいない今じゃ意味が無い。

 

新盆に、お仏壇の周りを綺麗に飾って、息子の好物をたくさんお供えする費用にしよう。

 

息子のために使いたい。

 

でも、死んじゃってたらあまり意味ないよね。

 

ごめんね。