しっかり雨ふりです。気温も低いし、もう夏は終わったんだなーと今さら思い知りました。。。
今読んでいる(って言うかずっと読んでる)「一揆」についての本が面白く、日本史の中でも中世史が好きな僕としては、なかなか目の覚める新しい発見がありました。いろいろある中でも一番ショッキングだったのは、封建社会の主従関係についてで、イメージとしては、一度仕えた主には一生を通じてお仕えする、ってのが特徴だと思っていたら、そうでもないってこと。実は中世日本はかなりドライな契約社会だったようで、御恩と奉公の関係もかなり厳しくチェックされてたようです。「3年仕えてちゃんと御恩がなかったら主君を変えた方がいい」なんて言う当時のマニュアル本も残ってるようで、どんなダメな殿様でも、この家に生まれたからには死ぬまでご奉公を!なんてのはほんの一部の家老くらいだったようです。そう言えば以前、英国の執事についても同じようなことを聞いたことがあり、執事もイメージとしては、キャンディキャンディのジョルジュのように、ご主人様のためにはなんでもするし、忠実で信頼できる人間で、一生ものの部下って感じでしたが、今でも貴族に仕えている執事は、お金ですぐ動くんだそうで、契約更改の度に賃金をアッ
プしていき、それに応じられないと、よりいい条件で雇ってくれる主のところに簡単に異動するんだそうです。つまり、普代の家臣ではなく、フリーランスのプロフェッショナルってことです。
日本の中世史、特に室町あたりは本当に面白くて、なんでもありな世の中、何にもルールがない実力社会でした。日本史の中では珍しい時代だし、夢のある時代だなぁと。いつかこの時代を背景にした物語を書いてみたいです。弱い幕府や朝廷、各地で徐々に力をつけだす守護大名、さらにそれらのどこにも与しない惣国に寺社勢力、この背景なら何が起こっても面白そう!コツコツ勉強しながら構想を練っていきたいです!