こないだシロたろし単独ライブに行ってきました。彼がコンビを解消して、もう5回目のピンの単独ライブになるようです。何度かは観に行ってますが、ちゃくちゃくと進化している感があり、継続は力だなーと。しかし、改めて一人でやることの大変さは感じました。やっぱり一人で1時間以上のライブをやるので、まずはお客様を飽きさせない努力が必要でしょう。そのためには当然、いろんな種類のネタをやらねばならず、しかもそれらは全てある程度のクオリティじゃないといけません。苦手ジャンルややりたくないこともしなきゃいけないでしょう。それでもお客様の前では楽しそうに、やりたくてやってるようにやらなくてはいけない。体力面やたくさんのネタを考えるのも大変ですが、自分で自分を演出するのが本当に難しいと思うのです。たまたま同じ日の客席にアマチュアで落語を続けてるほさちに会い、そのまま二人で飲みに行ったのですが、そこでもピン芸の難しさややりがいについてあれこれ話しました。落語は一人であることが大前提ですが、それだけに、演じ分けが大変。でも声色を変えたり顔芸で笑わせるなんて邪道なわけで、お客様にどれだけ話に集
中してもらうかが勝負、それさえ出来ていたら、ちょっと首の角度を変えるだけで、違う誰かとしゃべっていることが表現されるのです。いかにお客様をイリュージョンに連れ込めるか?ここが最大のポイントになるわけです。しかし、よくよく考えると、これは、お芝居だって同じ。早くにその連れ込みが完成していたら、あとは何をやっても不自然にはならず、感情移入してもらえ、作品世界を堪能してもらえるのです。前にも書きましたが、やはり勉強のためにも一度くらい落語や一人芝居をやってみるのもいいのかも。あと少し度胸がついたら、踏み出してみようっと。