仲良し劇団、天幕旅団の公演を観てきました。毎回主宰のぼうくんが作・演出をしているのですが、今回は脚本が別役実の初期の作品。それをぼうくんが演出するという珍しい試みでした。結論から言えば、とても良かった!当初、別役の良さと天幕のよさが2:8くらいになったら成功だよね、なんて話してたのですが、まさにそんな感じになってました。普段とはまったく違う毛色のストーリーなのに、見事に天幕風にアレンジされてたのです。別役作品の良さである会話のやりとり自体の面白さが残っていたらよりよかったなーと思うのは僕がかつて別役作品が大好きで何作品も観てるからか知れませんが、それでも物語や登場人物にぐっと惹き付けるパワーは本来の別役作品よりも強くなっていたと思います。みきの芝居もぐんと良くなっていて、また腕を上げたなと。貫禄すら感じる演技でした!とにかく面白かったので、今後ももっといろんな作品を演出したらいいのになーと外部の人間ながら感じるのでした。天幕としての次回作は12月ってことでちょっと先ですが、テーマがブレヒトの『セチュアンの善人』!これまた僕の大好きな戯曲なので楽しみです。
さらにぼうくんが別ユニットで7月にやるのが『夏の夜の夢』だそうで、つまりシェイクスピア作品!6月にシェイクスピアものをやろうとしてる僕に宣戦布告してる(?)かのラインナップ!こりゃ、『夏の夜の夢』もがっつり読んどくしかないなと、今さらながらに思うのでした。身近にいい作品を作る人がいることは常にいい刺激になってます。この刺激を活かして、こちらもどんどんいい作品を作っていけたらと決意を新たにするのでした!