【漫画】日丸屋秀和『Axis powers ヘタリア』1~6 | 本の虫凪子の徘徊記録

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【再読】  日丸屋秀和『Axis powers ヘタリア』1~6 幻冬舎コミックス

本日はこちらの漫画作品を。ふと本棚を眺めていたら目に留まったので再読してみました。
ちょっと懐かしい。元々はWEB同人漫画だった作品です。アニメ化もされています。
「国」を擬人化したキャラクターたちが登場する作品です。基本的に四コマ構成。
 

ちなみにアニメは全期視聴済みです。最新の第七期を見てから一期を見直して、日本さんの目の黒さにビビりました。初期の日本さん、あんなに死んだ目してましたっけ。
では早速、漫画の感想の方を。

 

以下、内容についての記載あり。未読の方はご注意ください。

内容は、一言で表すと「雑学四コマ詰め作品」です。
メインキャラクターはWW2(第二次世界大戦)時の枢軸国(日本・イタリア・ドイツ)と連合国(アメリカ・イギリス・フランス・中国・ロシア)。彼らがわちゃわちゃしている様子を楽しむ漫画です。全体的にコミカルでほのぼのとした雰囲気が漂っているので、戦争中の国家同士のやり取りにもあまり緊張感が無く、戦争に関しても、ほとんどが「喧嘩」くらいの軽いノリで描かれています。時々シリアスも入りますが。

WW2のネタが多いですが、その他にもWW1の時の軍事情勢だったり、中世の文化や現代社会について描かれていたりと、舞台となる時代も地域もかなりバラバラな状態で詰め込まれています。日本とギリシャの関係性を描いていたかと思えば、次はリヒテンシュタイン公国の話になっていたり、その次はロシア周りの近況を説明する回になっていたり。視点がコロコロ変わるので、読んでいて飽きません。
連載当時の最新時事ネタなども豊富です。

たくさんの国家が登場しますが、充実度が一番高いのはヨーロッパ地域です。アフリカや中東地域の国は擬人化し辛いようで、まだあまり登場していません。まあ、色々と難しそうですもんね。
一般の国家の他、国として承認されていない、シーランドなどのミクロネーションもキャラクターとして登場しています。クーゲルムーゲルさん可愛い。
ちなみに、私の推しは主人公のイタちゃんです。ビジュアルも性格も含めて一番好き。ぽやぽやしていて本当に可愛い。ロマーノも好きです。この兄弟をセットで推してます。
次点でリトアニアかな。
それからプロイセンとハンガリーさん、カナダとフランス、日本とオランダさんなど、絶妙な距離感のある組み合わせが割と好みです。CPという意味では無く、単純にコンビとして。
表紙のイラストは五巻が一番好きです。メンバーが良い。ロマーノ・スペイン・ハンガリー・オーストリア・プロイセンの五名です。中央のハンガリーさんの笑顔が眩しい。このメンツで集まって一体どんな会話するんでしょうかね。

 

 


久しぶりに読み返しましたが、相変わらず面白かったです。
世界史の流れや国についての雑学などをサクッと学べるので、勉強にもなります。「国」の擬人化という荒れやすいテーマの作品ではありますが、キャラクターを国家のステレオタイプだと思わず、あくまで創作物、作者の主観によるフィクションだということを意識していれば、楽しく読むことができると思います。
興味のある方はぜひ。

それでは今日はこの辺で。