パリ協定から離脱、トランプ米国大統領がんばれ! | 永築當果のブログ

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ブログを8本も立て、“物書き”が本業にならないかと夢見ている還暦過ぎの青年。本業は薬屋稼業で、そのブログが2本、片手間に百姓をやり、そのブログが2本、論文で1本、その他アメブロなど3本。お読みいただければ幸いです。

 トランプ米国大統領は6月1日、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」から米国が離脱すると発表した。これは選挙公約でもあり、若干のもたつきがあったようだが、あっぱれである。

 大統領自身が地球温暖化説の科学的背景をちゃんと理解しているかどうか、歴代大統領と違って、いまだブレーンが脆弱であるがゆえに正確には理解していない節があるが、どこかの国の首相よりは的を得た解釈をしていることだろう。

 地球温暖化説が大きくこの世に出て、間もなく30年になろうとしている。それ以前は、どちらかというと真逆の地球寒冷化説が幾度も古気象学者や環境考古学者から出されており、地球温暖化が問題になることはなかったのである。

 

 資本主義経済社会というのは、非常にえげつない。

 米国議会上院で地球温暖化説が1988年に取り上げられたのだが、温暖化対策を推進することで利益を得る幾つかの業界(原子力発電もそのよう)がグルになって議会で取り上げさせ、そして世論・政治を見事に誘導したのである。

 その後、地球温暖化説は捏造であることが判明したのだが、国際世論・政治は地球温暖化ありきで動き出してしまっていたから、時すでに遅しであり、どうにも止められない状態に陥ってしまっていて、もう突っ走る道しかなくなってしまっていた。

 なお、米国上院で取り上げられたときから間もなく30年経つが、そのときの30年後の気温上昇予測と実際とは大きく解離してしまっており、気温上昇はどれだけのものでもなく、理論的根拠を失っているのだが、そんなことは完全に無視されている。

 これが資本主義社会というものである。

 

 そもそも地球温暖化は仮説であり、その真犯人も仮説ではあるがCO2であると断定されてしまい、CO2排出を減らすための技術革新、化石燃料に代わる代替エネルギー源の技術革新、これらを中心にして新たな価値を生み出すための一大イノベーション(京都議定書で定められた排出量取引もその一つ)を世界中が何らかの形で取り組まざるを得ないようにしてしまったのである。

 これによって、新たな技術・製品、新たな商取引が生まれ、資本主義経済はまたまた発展するというものである。無駄なものを作り出し、無駄なものを流通させ、無駄なものを消費させて、これによって、いたるところで付加価値が生み出だれ、GDPが大きくなるのであるからして、人もそのおこぼれにあずかり、つまり所得も増えようというものである。政府・企業・人、皆、儲かるのである。

 

 資本主義とは何か。一言で言えば、「何でもいいからGDPを膨らませ続けることによって豊かで幸福になるという幻想を抱かせること」、これに尽きよう。いまや世界中が資本主義という魔物にとり付かれてしまっており、加えて金融資本主義という言葉まで登場し、人、皆、銭の亡者と化してきているから、ほとほと始末が悪い。

 科学的に間違っていることが分かっても、魔物が“これでいいのだ”と叫べば、間違った科学が正しい科学とされ、正しい科学が間違いとされてしまうのである。
 そのとばっちりとして、正論を吐き続ける科学者は干されてしまい、その学会からも村八分にされるのである。つまり、高度に発達した資本主義社会においては、もはや学問は学問でなくなるのである。学者が学者として食っていくには、皆、魔物の御用学者に成り下がるしか手がないのが現実となってきた21世紀である。
 これが特に顕著なのが日本であり、学者は物が言えなくなってしまっている。原因は魔物がそうすると言う面があるが、それより大きいのは官僚支配のなせる技であり、彼らエイリアンによって学者は身動きが取れない状態に置かされている。学者が何かを研究しようと予算要求すると、そのテーマや効果が官僚によって審査され、官僚の気に入るものでないと採択されない仕組みになってしまっているからだ。
 これじゃあ、ガリレオが地動説を唱えて宗教裁判に掛けられた中世の時代とどれだけも変わらない。真偽のほどを解釈する拠りどころが、絶対的なキリスト教から絶対的な資本主義に変わっただけのことである。なんとも恐ろしい世の中になったものだ。

 

 でも、トランプ大統領に一筋の光明を見る。彼がお茶を濁すのではなく、徹底的にCO2温暖化説を否定し、エネルギー政策などを抜本的に見直す道につっ走れば世界情勢も変わろうというものである。
 そこで、助っ人として登場するのが地球寒冷化説である。ぽしゃってしまう温暖化説に基づく一大イノベーションに代わり、寒冷化説に基づく一大イノベーションを展開することになれば、魔物も文句を言わないであろう。もっとも、事業縮小・倒産といった損する企業がでようが、新たに新規事業を展開する企業が必要になるのだから、でっすりこっすりプラマイゼロどころかプラスのほうが大きくなるのは間違いないことだ。

 

 よくよく考えてほしい。温暖化がいいのか、寒冷化がいいのか、どちらがいいかと言ったら、温暖化がいいに決まっている。
 少々小寒い温帯においては、温暖化すれば恵みの雨が降り、寒冷化すれば雪となって作物が全滅する恐れが出るのである。
 歴史がそれを証明している。世界的な民族大移動、度重なる戦争、内乱の多発という暗い時代は、皆、地球が寒冷化したときに起きている。寒くなれば農作物が不作となり、家畜も餓死し、食い物が絶対的に不足するから、食糧備蓄している所へ侵攻し、奪い取るしかなくなるのである。それに比して、安定した王朝、政権が長く続いた時期は地球が温暖化したときである。温暖化すれば食糧生産は自ずと増え、富者はますます富み、民も飢え死にすることはないから反乱を企てることもない。今、緩やかな温暖期にあり、世界中で小競り合いはあるものの、危機的な情勢にはなりっこないから有り難いものである。


 こうした温暖化はそうそう長くは続かない。過去の気温変動からしてあと数十年も続けば御の字である。寒冷化してからでは手遅れになるのは必死だ。空恐ろしいことしか起こりえない。第三次世界大戦を覚悟するしかなかろうし、北朝鮮からは核弾頭ミサイルが日本国土に降ってくるに違いない。
 こうしたことからも、直ぐにでも寒冷化対策に舵を切っていただきたいものである。

 寒冷化対策は膨大な経費がかかる非常に難しい事業のオンパレードであるのだが、これを米国が先頭を切って取り組み、世界を巻き込めば、資本主義という魔物が大喜びするのであり、人もおこぼれにあずかれるというものだ。決して不可能ではない。

 これを成し得る人物はこの世にトランプ大統領しかいない。この先、トランプ大統領に大いに頑張っていただきたいものである。

 

 おことわり
 本稿は実際にはもっともっと長文で、丸一日がかりで読者の理解を助けるための記述を盛りだくさん書き込んだのですが、概ね完成したところで下書き保存に失敗し、前日下書きからの書き足しとなってしまいました。全文を思い出しだし打ち込むまでの根気がなく、結論めいたことだけの羅列に終わってしまって、申し訳ありません。

 

(6月19:追記)

 下書き保存に失敗した事項ではないが、本件と共通する本質的な悲観材料がくすぶり続けていますので、追記を書くことにしました。


 それは加計学園問題である。

 前川喜平前事務次官には恐れ入る。出会い系へ通うあんなのがどこかの校長先生だったら、即刻首だよ。よくもまあ学校を取り仕切る文部省の事務方トップでのうのうとやっていられたものだ。

 加えて、大っぴらに天下り人事を行い、知らん顔。

 一国の政権トップも舐められたもので、加計学園問題では表面的には平静さを保っているが、タジタジにされてしまっている。

 安倍さんも開き直りが悪い。あそこまで文科省の事務方トップにバカにされたんだから、こう言い返したらどうだい。

 “出会い系の次官よ、大学認可なんてやってるのは日本だけだぞ。世界標準に合わせるための特区なんだから、加計学園なんて何も問題ないから早く認可しちゃえと言ったよ。ついでながら、日本全国皆特区にせよとも言っておいたが、そのメールが飛び交ってもいいもんだが、どうなってんた?”

 エイリアンである官僚支配が特に際立っている文科省は、天下りだけで生きているようなもの。エイリアンの巣窟と化している文科省である。極論すれば、そう言える。

 まあ、各省庁似たようなもんですけどね。

 彼らエイリアンの力を削ぐには規制を撤廃して自由競争社会にし、エイリアンを干上がらせるのが一番。

 トランプ米国大統領と仲むつまじい安倍さん、自由競争社会を標榜するトランプさんと二人三脚なさったらどう?

 でも、きっと安倍さんもエイリアンに弱みを握られているようだし、政策は官僚頼りでしょうから、身動きが取れないのでしょうなあ。

 エイリアンは強し。人間では歯が立ちませんわ。

 こんな記事をエイリアンに知られてしまったら、小生も潰されてしまう!

 でも、棺桶に半分足を突っ込んでるロートル(老頭児)だから、さすがのエイリアンも無視するだろう。

 期待はずれ?に終わりそう。