福島第1原発から15km地点でとんでもない高線量の破片発見。さて、その処理は? | 永築當果のブログ

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ブログを8本も立て、“物書き”が本業にならないかと夢見ている還暦過ぎの青年。本業は薬屋稼業で、そのブログが2本、片手間に百姓をやり、そのブログが2本、論文で1本、その他アメブロなど3本。お読みいただければ幸いです。

 7月2日東電発表のニュース。各新聞の扱いは小さいようだが、福島民報ニュースには次のように報道されている。


 楢葉で高線量破片 がれき処理作業中に発見 毎時3.4ミリシーベルト

  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130703-00000013-fminpo-107

 これで正しいと思うのですが、クリックしても出ません。

 代りに日経の記事を示します。

  http://www.nikkei.com/article/DGXNZO56912100T00C13A7CC1000/


 他の情報を加えて整理すると、次のようだ。

 避難指示解除準備区域(活動制限、宿泊不可)にある楢葉町(半径20キロ圏にかかる。)で、6月20日に河原(15km地点)でガレキ処理作業中に長さ3ミリほどの高線量破片が発見され、環境省がその破片を東電に渡して調べさせることにした。なお、破片はもう一つ発見されており、それは1桁下の線量であった。


 この情報を最初に知ったのは、武田邦彦(中部大学)サイトの次の記事。


 東電、無主物を持って行く!…環境省が証拠隠滅に加担か?

 http://takedanet.com/2013/07/post_fb94.html


 武田先生は、原子力技術者であり、その後名古屋大学教授や原子力委員会の委員を勤められた方で、原発問題の真髄に触れられておられます。

 本件の処理の問題点については、小生が語るより武田先生の記事を見る(というより聞く)ことによって、正しく認識していただきたいです。

 なお、武田先生が触れておられない点が2つあります。

 それを指摘しておきましょう。

 高線量破片が発見されたのが6月20日、これを直ぐに東電が環境省から受け取ったことでしょうが、東電の発表が7月2日。発見から12日も経った後です。何で遅れたの?(訂正します:環境省が東電に渡したのは7月1日で、東電に非はあらず。それまでもたもたしていた環境省が問題。)

 そして、高線量破片の発見を発表すべき主体は環境省じゃないの?


(追記:7月11日)

 【7月8日東電の発表】 前回発見の近くで高放射線量の破片を新たに2個発見。

 除染作業員が5日に高放射線を発する地点を発見して、東電が調査に入り、6日に2個を見つけ出して回収。

  2cm×2cm×1mm 黒いシート状 12mSv/H

  16cmの木片状             4.7mSv/H


 なお、前回の物は、3.4mSv/Hです。

 この情報を知ったのも、武田邦彦(中部大学)サイトで、次の記事。

  緊急!! 犯人に証拠物件を渡すな!

  http://takedanet.com/2013/07/post_81fa.html


 7月2日発表の破片の分析結果はどうなっているでしょうね。もっとも、東電の発表結果は信頼がおけませんけどね。