『ながとまさよ』フルート教室日記【大切な貴方に、私の想いが届きますように・・・】 -1177ページ目

「四季の詩情」メドレー・・・星出尚志編曲

今日は、この「四季の詩情」の一日でした。



まず、午前中にremonママさんのレッスンでした。

お互いの子供が同じ年で、子供のことでも話が盛り上がりますアップ

楽しく世間話をした後、早速ロングトーンを開始しました。

やっぱり、新しいフルート(パウエル)にしてから、益々音色が良くなりました・・・というか、安定しましたね。


そして、基礎練習の後「四季の詩情」メドレーの練習です。

先週は、旋律と伴奏の吹き分け、特に伴奏から旋律に戻る時に、音色を戻す事、クレッシェンドをして、旋律を強調する事など、アドバイスをしました。

今回、1stを引き受けていただくのですが、やはり、1stを吹くには、それなりの音色と技量が必要になってきます。

旋律を吹きながら、伴奏のパートを引っ張っていってもらったり、全体の雰囲気を決めたり・・・と、役割は一番大きいですね。

そこで、この旋律では、どういう役割があるなど、少しですが、お話をしました。


でも、ほとんど完成しているので、あとは細かい16分音符とかの練習だけです。


血液型アンサンブルでは「きよしこの夜」を演奏します音譜


今回、血液型で分けたアンサンブルチームで、クリスマスにちなんだ作品を、演奏していただきます。

「最初のノエル(牧人ひつじ)」「きよしこの夜」「諸人こぞりて」「主よ、人の望みの喜びよ」「くるみ割り人形」など・・・。

和気藹々と演奏していただくんですが、きよしこの夜は、教室でパウエルのフルートを持っている方が3人いるので、たまたま全員A型だったので、面白そうかな~と思って組んでみましたあせる


remonママさんは、3番フルートです。


低音域を支えていただくのですが、どの音域も均等に響かせる事が出来る、オールマイティー・プレーヤーです。

3番パートも、華麗に演奏されて、一安心DASH!


合奏の結婚行進曲も安定した演奏で、発表会まで無事に過ごせそうですお茶



さて、昼からは、助産師のKさんがレッスンに来られました。



Kさんは、四季の詩情では、4番パートです。

ほぼ、低音域ばかりで、右手の小指、薬指辺りを酷使する運指が続きますパー

私は1番しか吹いたことがありませんが、レッスンで全パートを見ていると「ああ、こんな動きをして支えてもらっていたんだ~ラブラブ」と感謝に思います。

特に、4番は、しんどいだろうな~と、Kさんの演奏を聴いて思います。


先週は、伴奏の時に、旋律の音を引き立てるような音色で・・・とお話をしました。

息の量があるKさんは、つい安心して吹くと、とても目立つ音になります。

自分が旋律のときはいいのですが、伴奏に回ったときに、コントロールが必要になります。

それが上手に出来ないと、アンサンブルが死んでしまいます。


そこで私は楽譜に「死んで生きる」と書いて、自分の音色を殺す事によって、相手の旋律を生かす」お話をしました。

もちろん、いい響きまでは殺してはいけませんが、あまり周囲を聴かない演奏、周囲のバランスを考えずに自分勝手に吹く演奏は、いいアンサンブルとは言えません。


今回の発表会の課題は「合わせる楽しさを知り、技術を身につける」事です。


やはり、アンサンブルを上手にしようと思うと、個々人の技量はもちろん、相手の演奏に合わせたり、呼吸、息のスピード、上級者になってくるとビブラートの早さ、かけ方なども合わせます。

今回の発表会では、そういう細やかな指導も、行っていきたいと思っています。


その時に出た話しで、Kさんは、最初吹奏楽団でフルートを始めました。

しかし、やはり楽団の練習では、フルートが上手にならないと判断して、教室に来られました。

確かに、楽団の練習は、全体の中のフルート・・・としての練習は出来ますが、具体的に口の形(アパチュアやアンブシャー)、ビブラート、運指など細やかな指導や練習は難しいですよね。


Kさんは今、活き活きフルートを吹かれています。


毎週の課題をきっちり練習され、私のアドバイスを身につけられて、とてもフルートを始めて3年目とは思えない演奏です。

だから、今回、四季の詩情の4番パートという難パートに取り組んでいただきました。

きっと、今回も成長していただけるでしょうね。

本当に、教えていて楽しい生徒さんの一人です。


今日は、四季の詩情のレッスンが続きましたね音譜

発表会では、どんなハーモニーが聞けるか楽しみです。

とりあえず、リハーサルが12月初旬にあるので、そのときまでには、全員の演奏が通るようにしたいです。

もうずぐ、勝負の11月。


私自身も、気を引き締めて、レッスンを頑張りますメラメラ

恐怖の伝説・シュターミッツのフルート協奏曲

春の歌・・・アルビージの武勇伝

昨日は、大学生のちひろさんのレッスンでした。



彼女は今度、12月21日にアンサンブルコンテストに出場する為、アルビージ作曲の「春の歌」の1stフルートに挑戦しています。


実は、同じ日が教室の発表会で、彼女はコンクールに参加する為、発表会には出られませんが、教室の発表会でも、同じ曲を演奏します。


それも、1stは私が吹きます。



だって、前から吹きたかったんですもの~ラブラブ




と言うことで、リアルに私が練習している作品を、ちひろさんにレッスンしました。


ちひろさんは、どちらかと言えば控え目な性格で、にっこり笑って「お先にどうぞ」というタイプです。

人間関係を円滑にするには、ちひろさんのような性格がいいのでしょうが、1stフルートを吹くには、少々大人しい感じです。


どちらかと言えば「私を見て~目、私の音を聴いて~音譜」と言う位の性格のほうが、向いています。

ちひろさんの音色は澄んでいて、美しいのですが、やはり線が少々細めで、1st向きではありません。

そこで、その音色を改造し、立派な1stフルートにすべく、1stフルート養成強化レッスンを、コンテストまで行うことにしました。



まずは、ロングトーンです。


伴奏パートリードしていけるような、張りがあり、よく通る音を出さなくてはいけません。

いつもより、1.5倍くらい、管に暖かい息を入れていただき、ビブラートも少し派手目にかけていただきました。

それで、多少は、張りのある音色になった思います。



次は、実際に「春の歌」を演奏してもらい、細かい注意点をアドバイスしました。


曲の前半部分に、高い「ラ♭」(As)の音から、最低音の「ド」(C)まで降りるフレーズがあります。

そこは、1stフルートの音色の聞かせ所です。

高い音も、低い音も、均一な音色・響きで演奏する必要があります。

しかし、普通の人は、必ず高音が鋭くなり、低音がかすれたり、細くなります。

そこで、息と口をコントロールする方法を教えて、練習していただきました。



また、クレッシェンド・デクレッシェンドをオーバーにつけること、ビブラートをかける位置、あえて止める位置など、具体的に細かくアドバイスをしました。


ビブラートも効果的につけたり、外したりすれば、より演奏効果が上がるからです。



あとは、苦手なフラッタータンギングですかね?


私は、割と苦労せずに、すぐフラッターが出来るようになりましたが、ちひろさんは、少し練習が必要なタイプです。

巻き舌の方法と、喉でかけるのもあるのですが、私は巻き舌しか出来ません。

下をコンパクトに巻いて、口を少し閉め気味にして、アンブッシャーが崩れないように気をつけて、フラッターの練習をしました。



今日は、前半部分をしっかりと鍛えました。


来週は、後半だよ!と予告をして、レッスンを終了しました。




しかし、レッスンの合間に、アルビージの笑える話を聴きました。


ネットでアルビージを調べると・・・


アルビージは、長らく、ミラノ・スカラ座歌劇場管弦楽団のフルーティストでした。あるとき、練習中に、トスカニーニと対立してしまい、楽団もやめ、スイスに住みました。チューリッヒやルツェルンなどで教え、奏者としても活躍しました。また、ハ調縦吹きのバス・フルート、アルビジホンの発明もしました。





と書かれてあります。

ですが、春の歌の楽譜には、このトスカニーニとの事件の詳細が書かれてありました。


トスカニーニと、フルートソロのことについて、意見が対立してしまいましたむかっ

アルビージは「一生懸命やっているつもりだ!」と、トスカニーニに言うと、トスカニーニは激怒しますドンッ

その態度に、アルビージが逆キレ爆弾

ついに、怒ったアルビージは、手に持っていたフルートを分解し、足部管、主部管、頭部管・・・と、トスカニーニに投げつけましたパンチ!





いくら怒ったからって、フルートを分解して投げつけなくてもいいじゃな~い!?






私は、どんなに怒っても、もったいなくてフルートは投げつけられませんよ叫び

やっとの思いで、ローンを返したんですから¥



そう、ネットで調べたら、春の歌の視聴がありました。

http://www.geocities.jp/satopyyy/midialbi.htm

フルート音源ではありませんが、アルビージがフルートを投げつける所を想像しながら、お聴きくださいにひひ汗

(第一楽章と書かれてある横の「♪」マークを、クリックしていただけると、音が流れ始めます)


そんな面白いアルビージが大好きですラブラブ


生きている時に、お会いしたかったわ~アップ



さて、これから大学生のちひろさんが、1stフルートに向けて、どれ位成長してくださるかが、楽しみです音譜

夏山の一日・第一楽章・・・ボザ

ボザという作曲家の作品で「夏山の一日」という、フルート4重奏の作品があります。

アンサンブルコンテストなどで数多く演奏され、私も中学3年の冬、アンサンブルコンテストで演奏しました。


普通は、3年生は秋の文化祭で、部活は引退なのですが、私はなぜか引退せず、当時もう一人一緒に3年生だった「ともちゃん」と一緒に、1月まで部活をしていました。


あれは、忘れもしない・・・アンサンブルコンテスト前日。

学校での練習を終え帰宅すると「昭和天皇・崩御」のニュースが流れ、どの番組をみても追悼番組ばかりでした。


翌日、しめやかな雰囲気の中、アンサンブルコンテストが行われ、私たちは「夏山の一日」の1・4楽章を演奏しました。


そして、結果発表・・・コンクールに出られた方は、ご存知でしょうが、各学校の代表がステージに上がり、晴れやかな雰囲気の中、結果発表か行われます。

しかし、呼ばれたのは、各学校1名のみの代表者で、それもステージ裏に集まってください・・・との事でした。


理由は、昭和天皇の喪に服す為、鳴り物、表彰式などを控えます・・・と。


初めて出たコンテストで、そりゃないだろ~汗と思いながら、結果を聞きました。

それも、ヒソヒソ声で発表されて、○賞です!と言われても、喜びの声ひとつ上げてはなりません。

いよいよ、私たちの団体の順番が来て「金賞です」と言われましたが、ちっとも嬉しくありませんでした。



こんな思い出のある「夏山の一日」を、今度は発表会で、生徒さんに演奏していただきます。


今回12月21日の発表会は、オールアンサンブル構成です。

第一部は、フルート2本とピアノの競演。

第二部は、フルートアンサンブル・・・血液型別アンサンブルと、経験別アンサンブル。

第三部は、全員合奏。


つまり、1人、4曲演奏するんです。

かなりハードな練習ですねあせる


フルートを学生時代に経験した4人を集めて、夏山メンバーに選びました。

しかし、どの方も「アンサンブルコンテスト(略してアンコン)」に出た事が無く、もちろん夏山の一日は、見たことも聴いた事も無いそうです。

そこで、ネットで視聴版を探してきて、皆さんにお知らせしました。

http://j-ken.com/category/all/data/623464/



今日は、厚狭のMさんが、レッスンに来られました。

Mさんも、夏山・・・メンバーです。


ロングトーン、指の練習などの基礎練習をして、ネックである「夏山の一日」を練習しました。

今回は、4番担当なのですが、ご本人曰く「低音は、得意ではありません」といわれます。

確かに、最低音のドなど、難しそうに吹かれます。

息の焦点を絞る事、しかし、脱力は大切で、指なども静かに動かし口もとがぶれないように、お話をしました。

調子がいいと「ド」がスムーズに出るのですが、当たらない時は、かなり難しいです。

でも、コレをチャンスとして、低音の練習をして頂きたいな~と思いました。


あとは、エンターテイナーや、最初のノエル、合奏の結婚行進曲などを練習して、レッスンは終了しました。


思い出の曲「夏山の一日」。


今度は、自分が教えた生徒さんの演奏を、ステージ袖から見守る役割になりました。

自分が演奏した時(15歳)は、月日が流れ、自分が生徒さんを教えて、その生徒さんの演奏を見守る立場になるとは、夢にも思っていませんでした。


だから、学生さんの演奏を聴くと、当時の私を見るようで、愛しくなります。

もしかしたら、この中から未来のフルーティストが出るかもしれない・・・と思うと。


夏山の一日を生徒の皆さんが、無事に演奏できるよう、しっかり指導して、頑張りま~す♪

おかえりなさい

今日は、ご主人の仕事の関係で、岩国に引越しされたFさんが、11ヶ月ぶりにレッスンに来られました。


実は、引越しをされて、今年の夏の発表会は、初めて「お客さん」として聴きに来られました。

すると、やはり「自分もステージに出たい」という気持ちが強くなり、また、発表会に参加する為、月に一度、岩国から通われる事にされました。


教室に来られて、開口一番「懐かしい・・・」としみじみ言われました。


なんだか、私も嬉しかったですね。

大切な生徒さんが、再び、教室に帰ってきてくださる。

先生として、こんな喜びもあるんだな~と。


早速、練習を始めました。


いつもどおり、ロングトーンをして、発表会の曲の練習です。


今日は、お友達のYさんも一緒に来られていて、やはり狭い教室に3人でレッスンは、いつもより狭く感じますが、またその狭さが懐かしい・・・。

全て、懐かしいんです・・・。


11ヶ月ぶりのレッスンで、どうだろう?と心配していましたが、そんな心配をよそに、しっかり練習をされていて、問題はありませんでした。

曲は、お二人で演奏する「いつか王子様が」です。

2重奏なのですが、やはりあわせてみないと、お互いの掛け合いとか、ハーモニーのイメージが掴めなかったようで「こんな感じなんだ!!!」と、お互いに顔を見合わせていました。

後半部分で、早い所があるのですが、そこを2人で演奏するので、しっかり合わせる練習をしました。

ゆっくりから、だんだんテンポを上げて、少しずつの練習です。

まだ、今日だけではテンポがそろいませんでしたが、お互いに課題を確認できたので、良かったです。


そして、もう1曲「だったん人の踊り」を練習しました。

シンコペーションのリズムをそろえる事が、この作品のポイントですね。

旋律部分は、それぞれの課題ですが、シンコペーションが曲の最初から、最後まで常に誰かが吹いている状態です。

ここの吹き方が揃ってないと、曲が台無しですね。


まずは、二人だけでも、しっかり揃えて頂く練習をしました。


途中から、私も入れていただき、シンコペーションを揃える練習をしました。

リズムを意識して演奏していただくと、とても良くなりましたね。



あとは、合奏の結婚行進曲を練習しました。

この曲は、実は5パートあるんです。

20人強で演奏するので、各パート4~5人の計算です。

特に、Fさんの受け持つパートは、後半で高音ばかりが続きます。

音が高いから・・・と口を絞めすぎると、かえって高音が出なくなるんですよね。

そこをお話して、出来るだけリラックスした口で、練習をしていただく事にしました。

すると「出やすくなりました」と言われていたので、次のレッスンまでに、マスターしていただけたら・・・と思います。


こんな感じで、11ヶ月ぶりのレッスンは終わりました。


でも、全く11ヶ月と言う月日は感じませんでした。

演奏にしろ、心の距離感にしろ・・・それほど、強い絆で繋がっているような気がします。

それは、他の生徒さんも同様です。

きっと、今は都合で辞められたり、休まれたりしている生徒さんが帰ってきても、すごく自然に「おかえりなさい」って言えると思います。


Fさんが、教室に帰ってきてくださり、私も一安心です。


また発表会に向けて、楽しく練習が出来たらと思います。

さて、他の皆さんも、ぼちぼち本格的に練習をしなくては!と思います。

その人にあった練習法で、しっかり目標を定めて、頑張ります。