今日は私が所属する「警察委員会」が開催されました。


私からは愛知県警本部における"公益通報"について質問しました。


ご存知のように、5月に鹿児島県警の元幹部が、職務上知り得た秘密を退職後に漏らしたとして、国家公務員法(守秘義務)違反の疑いで逮捕され、元幹部は「県警職員が行った犯罪行為を県警本部長が隠ぺいしようとしたことが許せなかった」と語り、一方で本部長は隠ぺいを否定したことなどから、報道機関も大きく取り上げ、連日のように報道されるなど一気に注目され大きな社会問題化、そして鹿児島県警に対する不信感など社会不安を与えてる事件がありました。


この事件には、「不祥事の隠蔽」「捜査手法」「報道機関への捜査」、そして「公益通報とは」などいくつか問題、論点がありますが、基本的には、鹿児島県警の問題でありますし、これからの捜査や調査、或いは警察庁の監察、裁判などで、明らかになってくるものと思いますので、私が今の段階で、この事件そのものについて申し上げることはありませんが、

 

ただ、「公益通報」については、愛知県警にも関わることでありますし、何より、社会全体の公益と公正と社会秩序を守る重要な役割や機能を果たす重要なことでもありますので、今回の事件でで、よくわからない、腹落ちしないしことも多々あったので、改めて、一般論として、愛知県警における、公益通報の体制などについて、確認も含めて、いくつか質問しました。

 

公益通報とは①労働者等が、②役務提供先(勤務先)での法令違反・規律違反など不正行為を、③不正の目的でなく、④一定の通報先(3つ)に通報することを言います。


そして、国民生活の安心や安全を脅かすことになる事業者の法令違反の発生と被害の防止を図る観点から、通報者の(人事、給与(経済的)、精神的など)「不利益な取扱いの禁止」や事業者の内部通報担当者は守秘義務を負うことなど通報者を保護することや

 

事業者内の通報窓口の設置や、通報があった際には必要な調査や是正措置をとるなど事業者の体制整備の義務化などを制度的なルールを明確にした「公益通報者保護法」があり、公益通報を保障しています。


私は公益通報制度というのは、社会の「公益」や「公正」、社会秩序を守る為に、個人や組織などの個々の利益を越えた行動を求める取り組みだと思っています。

 

そして、それは、通報者を守り、その企業や組織守り、そして国民や社会も守ることができる制度だと思っています。

 

つまり、警察組織にあてはめると、

 

日頃から高い規範意識と正義感を持って治安維持や社会秩序を守って頂いている警察職員の皆様を守り、そして安心して職務に向かうことができる。

 

そして警察が国民・県民からも信頼・信用される組織になる

 

そしてそれが、治安維持や社会秩序の維持、国民県民の安心に繋がると思っています。

 

まさにそれは、警察官や警察組織の日頃から目指しているそのものだと思います。


少なくとも高い規範意識や正義感を持って、治安維持や社会秩序の維持の為に、勇気と覚悟を持って「公益通報」した方が、逆に犯罪者になるなんてことがないようにしてほしいというか、本当に、そんな社会であるべきではないと心から願っています。


そうしたことをご理解いただき、今後も、公益通報への適切な対処に努めていただくことなどを質問や要望しました。


#永田あつし

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