安城更生病院運営協議会が開催され、地元県議会議員として、三星安城市長、杉山安城市議会議長と共に出席しました。


安城更生病院は、安城市、碧南市、刈谷市、安

城市、西尾市、知立市、高浜市の6市で構成される"西三河南部西医療圏"の基幹病院として、また、市民病院を持たない安城市における市民病院的役割を担って頂いている病床数771床、職員1,590人の地域中核病院です。


特に救急・周産期・がん・災害医療を4本柱に

専門的で密度の高い集中的な医療・看護を提供し、更には新たな医師や医療技術などの教育や人材育成を担う病院として、市民の生命や健康を守り、地域の医療需要に応えてくれています。


この運営協議会はこうした地域の基幹病院と行政や医療関係者が病院の運営や医療状況などの情報共有などを図り、これからの地域医療を考える機会にと毎年開催されています。

市民の生命と健康を守る地域の基幹病院と行政は車の両輪であり、大切な場です。


安城更生病院では、地域の医療需要がピークを迎える2045年に耐えうる診療機能の充実に向けて「発展的再構築プロジェクト」として、高度急性期医療の対応強化、がん診療の充実、健診・検診の充実、そして新棟の建設など、機能の強化・充実を図りました。


実は、この日に"人間ドック"を受診したのも、せっかくなので、この協議会開催日に合わせ、この新棟の予防医療センターの現場を体感したかったからでもあります。


一流ホテルのようなスタッフさんの親切で丁寧な対応(接遇)、ひとつひとつの健診が丁寧でわかりやすく、待ち時間もほとんどなく、本当に気持ちよく健診を受けられました。

血液や尿検査の結果が後日ではなく、健診中には出るので、最後の問診時に、意識の高い時に今の自分を知ることができ、同時に検査結果に基づいてのより具体的な問診や健康指導を受けることができます。

資料で見聞きするだけではなく、自分が実体感することで、より現場を知ることができましたが、本当に素晴らしい予防医療センターでした。


市民病院を持たない安城市にとっては、こうして高度で質が高い医療や救急医療、予防医療を提供してくれる基幹病院があることは、市民の生命身体を守る、安全安心を与える、財政的にも助かっているなど、市民も安城市も支えられており、とってありがたく心強い、誇り高い資源、財産です。


だからこそ、愛知県や安城市としても今後も協力、連携を密にして、同時に財政面、医療体制面でもしっかり支援、サポートとしていくべきと思います。


近年、物価高騰により光熱費も高騰していますが、安城更生病院さんでは、この1年で1.5倍、額にして約2億円も上がったそうです。


高騰そのものはどの業種にも影響があるかと思いますが、医療の特殊性として、医療サービスの価格、つまり"診療報酬""公定価格"として、国が決めており、つまり、光熱費の高騰分を自分たちで、値上げなど価格に反映することができません。

かと言って、病院の環境、医療の質を下げることはするわけでなく、コスト削減も限界があることから、結局のところ、病院が"かぶる"しかなく、病院経営をかなり圧迫しています。


こうした中で愛知県としても、物価高騰支援として、県内の病院等に支援しており、安城更生病院には今年度半期分として約1000万円を支援しています。

ただ、全体の高騰分に対して、わずかな金額です。


また幸い安城更生病院はご努力により、黒字経営を保っていますが、それぞれの地域には、採算が合わない病院があるのも事実です。

ただ、地域医療は単に採算だけではなく、例え赤字でも社会的使命、責任で担っているところもあります。


私は、市民、県民の生命や健康を守る"医療"は公的サービスだと思っており、継続的安定的に、そして地域住民が安心できるように、行政の責任として積極的に守り、支えていくべきだと思っています。


国においては、診療報酬の見直しなど医療業界における物価高騰対策、支援を考えて頂けたらと思いますし、地域医療を所管する愛知県としても、地元県議としても、地域医療を守れるよう務めていきたいと思います。


#永田あつし

#安城市