今日は「山の日」
平成28年に新設された比較的新しい国民の祝日。
「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」日とされています。

そんな山の日の前日の昨日、安城市にとってももっともお世話になり繋がりの深く、馴染みがある"山"を感じる"長野県根羽村"に視察、懇談にお伺いました。

安城市は根羽村の「矢作川水源の森」計画に協力して、平成3年度から"山のオーナー"として森林の共同経営"矢作川水源の森分収育林事業"を行ってきました。

根羽村には安城市内の中学生の自然教室や市民が自然にふれあう学習体験を行う、安城市野外センターがあり、たくさんの子どもたちや市民が根羽村の自然に触れてきました。

また、矢作川や明治用水の最上流の水源涵養など"水"や森林保護などでお世話になっています。

こうして安城市と根羽村は「水」「山」「森林」「自然」「環境」などを通じてお世話になったり関係が深く、こうして経緯、背景の中で行政も私たち議会もそして市民も長年に渡り親睦や交流を続けています。

ただ、コロナ禍になり、毎年、根羽村議員が来安され安城七夕まつりの際に行ってきた交流も中止になったり、根羽村にお伺いすることもここ数年なくなってしまいました。

こうしたこともあり、今回は私的に計画を立て、しかも単なる交流や親睦ではなく「山」や「森林」について現状や実態を掘り下げ勉強すると共に同時に今後、安城市や市民としての関わりや交流、また何か根羽村や自然環境等にお役に立てることはないか、考える機会にするべくお伺いしました。

今回は根羽村議会の副議長の片桐議員にアテンド頂き、根羽村森林組合などにお伺いしました。

ちなみに、片桐副議長とは不思議なご縁があり、片桐議員の娘さんと私の娘が7年前に偶然にも"中京大中京高校"に入学、クラスも同じで席が隣りと奇跡的なご縁があり、以後、娘も卒業後も親しくしており、私も片桐議員とは特に親しいお付き合いをさせて頂いています。

根羽村は1000人いる村民のほぼ全世帯が森林を所有しており、森林や水を大切にしてきたともに、森林により暮らしや生活が支えられてきました。

森林を守り、同時に収益も含めた利活用を全ての人が考えてきています。
そうしたこともあってか、常に新しい、ある意味先進的、斬新的な取り組みを行なっています。
"農業の6次産業化"という言葉は良く聞きますが、もう既に、"生産"、"加工(製品化)"、"販売(流通)"の"林業の6次産業"を実践しています。
実際に開発されたキッチンカーやサウナも見てきました。

根羽村や森林の歴史的背景や現状、林業の現況やこれからなどたくさんの学びや気づきがあった今回の私的な視察となりました。

安城市と根羽村では先程述べました"森分収育林事業"が今年度から「環境育林」事業となり、従来の収益事業から"森林保全事業"に変わりました。

今まで以上に水資源の涵養・森林資源保護・育成や安城市民への水源の森を通した森林学習や原体験の経験、SDGsへの貢献・啓発が求めらるし、こうしたことをはじめより積極的に、市民を中心に上下流の交流や学びなどの機会も増やしていくべきと考えます。

多くの学びや気づき、そして大自然の中でひとときの癒しもあった有意義な時間となりました。