6月定例議会の補正予算に家庭に通信環境のない、就学援助受給児童生徒にWifi ルーターを貸し出す予算が計上されました。

3月の当初予算に計上されてなかったことから、議会で早急に事業化すべきと強く申し入れたものです。

理由は大きく2点あります。

ひとつは、今年度から本格運用される、子どもたちにひとり一台タブレットを配布するGIGAスクール構想において、安城市ではタブレットを自宅に持ち帰る運用にしています。
家庭に持ち帰れば、家では、勉強や遊びも含めてなんだかんだと操作するものです。またこうした遊び心も含めてタブレットを操作することが、まさに習うより慣れろ、であり、タブレットの操作性の上達や学習へ役立つものだと思っています。

そうなると、タブレットを家庭に持ち帰る段階で、家庭に通信環境があるとないでは、学習環境に差異が生じる可能性があり、子どもたちの学びの環境は極力なくすべきであり、後述するいずれオンラインによる授業や支援などを行うようになることも含めれば間違いなく家庭における通信環境は必要であることからもGIGAスクールが始まっていることからも早急に整備が必要と考えます。

もうひとつは、今のこのコロナ禍においては、いつでも"オンライン授業"ができる環境にしておくべきです。
そうした意味でも家庭における通信環境は必要不可欠なものです。

ただ一方で、オンライン授業を行うには、家庭における通信環境を整えるだけではなくて、配信する学校側の体制なども整えておく必要があります。

オンライン授業でも、私は2つの視点があると思っています。
ひとつは、昨年のような学校全体が臨時休校になった際のような全生徒を対象とした"大集団"に対するオンライン授業と、

もうひとつは、今、まさに起きている、生徒児童の陽性者や濃厚接触者、風邪症状やPCR検査などでの欠席、コロナ感染恐れでの欠席など、学校が休校でなく通常に開かれている時でも、コロナのせいで、休まざるを得ない子どもたちを対象とした、"中集団"に対するオンライン授業とがあると思っています。
特にこの子たちは例え元気であっても、学校に行って学びたくても、社会を守る為に行きたくても行けない子たちであり、こうした子どもたちへの学びの保障はよりしっかりと守るべきです。
ちなみに、第三波までで児童生徒の陽性者は7人、1月末まで濃厚接触者64人、風邪症状などで風邪症状などで単発的に出席停止となった児童生徒が、約6500人、コロナの感染を恐れての出席停止は265人もいました。

第四波の今、陽性者もですが、家族が陽性になっての濃厚接触者も増えていますので、今は特にこうした子どもたちへの学びの保障としてのオンラインによる学習支援が必要です。

学校において、こうした状況に対してのオンライン授業などの体制の整備が必要であり、学校としても授業風景のライブ配信などの準備や検討などを早期に行っています。

また、同時に臨時休校などにも対応するオンライン授業などについても、準備を進め、例えば夏休みなど長期休暇の出校日などに、オンライン出校日にするなど、試行を検討しています。

こうしたことからも、家庭における通信環境が、しかも早急に整備されることは必要なことで、この6月定例会議会で補正予算計上され本当によかったと思っています。