安城市が主催し開催されました、安城市SDGsオンラインセミナー「地域に根ざすSDGsの未来のかたち」をzoomで聴講しました。

このセミナーは、これまで安城市が推進してきた「ケンサチ」と「SDGs」への理解と実際に取り入れるきっかけとして企業関係者の皆様に深めていただき、企業の立場からSDGsを考える第1歩とする為に開催されました。

「SDGs(エスディージーズ)」とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり、2015年9月に国連総会で全会一致で採択された、2030年までの長期的な開発の指針「持続可能な開発のための 2030 アジェンダ」の中核をなすもので「持続可能な開発目標」であり"国際社会共通の目標"です。

SDGs は、発展途上国のみならず先進国を含む国際社会全体の開発目標として、持続可能な世界を実現するための包括的な 17 の目標及び細分化された 169 のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さな い」社会の実現を目指し、環境・経済・社会の諸課題を包括的に扱い、広範囲な課題に対する統合的な取組 が示されています。

安城市も中長期な方針を示す"総合計画"の令和2年度から5年度の後期計画から安城市の目指すべき方向性とSDGs の開発目標が同様であると、総合計画の推進を図ることで SDGs の目標達成にも資するものと考え、より積極的に取り組んでいます。

今年4月の新年度の組織改正でも、良し悪しは別にして、市の総合調整を行う中枢部署でもある"企画政策課"の課名を「健幸=SDGs (けんさち エスディージーズか)」に変更するなど、形上、全庁的に取り組む体制としています。

私自身、SDGsに取り組む姿勢や方向性は大きく異論はありませんし、必要なこともあると思っています。

ただ、今、SDGsに取り組むことはいいことだと、どこか流行りの乗るかのようにSDGsに取り組むポーズをとったり、SDGsに取り組むことが何かの免罪符とされたりと手段が目的化してしまっているかのような、また一方で盲信的にSDGsに取り組んだりと、こうした空気感がどこかありますが、それは違うのでは思っています。

単なるパフォーマンスや上っ面の取り組みではなく、また同時に取り組みの先にあるものをしっかりと見極めた上で、実のある本質的な取り組みを行なっていくことが重要です。

正直、今の安城市のSDGsに取り組む方向性や姿勢は理解しつつも、市の総合調整を行う中枢組織の"企画政策課"を「健幸=SDGs (けんさち エスディージーズか)」に変更することは、逆にパフォーマンス感、薄っぺら感を感じてしまっています。

決定事項はどうしようもありませんが、いずれにしても、これからの実のある本質的な取り組みと、同時にこれだけに捕らわれないバランスある市政運営が必要です。