駅舎の橋上化の大規模改修が行われています「名鉄新安城駅」で名鉄と市の担当部署立ち合いの元に現地視察を行いました。

2018年度から始まったこの大規模改修もいよいよ最終盤、今年3月で竣工、終了を迎えます。
12月には全面竣工に先駆け、改札口が地下から橋上駅部へ変わり、自由通路の共用と共に駅舎の橋上化の運用開始となりました。
それに伴い地下通路も閉塞されました。

この事業に対して、私自身は、議会での予算や契約締結の議案の議決には「反対」をしました。

それは、まずは一番の問題課題であります、開かずの踏切とも言われております、新安城駅西の踏切を含めた慢性的な渋滞対策、更には南北の駅前広場ロータリーの混雑対策など根本的な駅周辺の課題が何も解決しないことと、

同時に、約30億円かけて橋上化の大規模改修をすることであのエリア一帯の一番理想であり地域の夢である将来の"鉄道高架化"事業の可能性がほぼなくなってしまうこと、

そして、当時、総事業費 31 億 7,200 万円のうち、安城市の負担額 30 億 6,600 万円、負担割合が 97%という、名鉄負担1億600万円、負担割合3%と、名鉄の所有物である駅舎の改修にも関わらず、安城市の負担額、負担割合があまりに大きすぎること、

更には内訳などが黒塗りのり弁状態の非公開が多く情報公開、説明責任が果たされていない

ことなどを理由に当時は反対をしました。

もちろん、今でも、申し上げてきたことに関して、考えに変わりはありません。

ただ、民意で構成される議会で可決され、現実として改修工事が終わりを迎える今、この現実の中で、今尚反対を唱えているだけでは意味がありませんので、今は現実を受け入れる中で、駅周辺の課題の解決など、あるべき姿の新安城駅周辺のまちづくりに誘導していくことが重要かと思っています。

実際に、新しい駅舎に行ってみると、やはり、新しいものは気持ちがいいものではあります。
それにスペースが広くゆとりがあるように感じますし、実際に、ホームは広くなっている箇所もあります。
トイレも設置され利便性も向上しています。
ただ、改札付近の広いスペースに売店等があってもよいのではと感じます。

一方で地下通路への階段が埋められていたり、寂しさも感じます。

新安城駅は乗降客が約2万5000人/日と今やJR安城駅よりも多く、乗り換え利用も含めると約3万5000人/日が利用しています。

この利用者を活かした、また利便性向上を含めたこの駅舎改修を活かした駅周辺の街づくりを行っていくことがこれからの課題でもあり、この駅舎改修が意義や意味があるものにできるか真価が問われると思います。

個人的には、南北自由通路のちょうど線路上の位置から見る電車の行き来する景色が好きで、そして東西の風景が見られるので早朝の東の空の朝日の景色が見られるのがこの駅特有ではないかと思います。