安城市議会9月定例議会も本日、決算特別委員会の採決が行われ、閉会日に向けた議会運営委員会が開催されました。


あとは閉会日の各種議案と請願や陳情の採決を残すのみとなりました。


議決は本会議での採決によって正式に決しますが、ただ、委員会の採決結果がまずそのまま議決結果になりますので、概ね議決結果はみえています。


執行部提出の補正予算及び条例関連議案、並びに決算関連議案については賛成で何ら異論はありません。


ただ、ひとつ残念なのが、今議会で市民から提出された「小中学校の少人数学級の拡充に関する請願」が不採択、つまり否決されるのは心から残念でなりません。



請願者は議会にお越しになられ自らの声で、想いを込めて意見陳述なされました。

その中では孫たちへの想いから始まり、今のコロナ禍における少人数学級の必要性から、そもそもの少人数学級の意義である、児童生徒ひとりひとりの個性や特性に応じたきめ細かい生徒指導など教育活動ができることなど必要性を訴えられました。


そして、現実を理解した上で、すぐに実現しなくてもいい、ほんの少しでも進めてほしい、検討してほしいと歩み寄りながら訴えかけられました。


今、この少人数学級については、先日は全国知事会、全国市長会、全国町村会の地方3団体が萩生田光一文部科学相に少人数学級の実現を求める緊急提言を提出するなどその実現を求めています。


安倍晋三前首相が設置した教育再生実行会議でも少人数学級を「令和時代のスタンダード」として推進するよう要請する中間答申をまとめました。


今日のニュースでは菅首相は教育再生実行会議のワーキンググループが今月8日に導入を促進していくことで合意した少人数学級についても「ぜひ進めてほしい」と話したとありました。


公明党も共産党も日教組や教育界も少人数学級の実現を求めています。


他にも少人数学級を求めている団体や個人はたくさんいます。


今や少人数学級については党派や思想など問わず、こうしたものを越えて、ほぼすべての方々が「少人数学級の実現」を求めています。


このように、少人数学級についてはそもそもの意義や必要性あり、また多くの方々が求めているにも関わらず、繰り返しになりますが、安城市議会では"不採択"つまり、否決、否定をする予定です。


本当にそれが安城市民の民意でしょうか。

市民の民意、総意なら、もちろん、私の考えと違ったとしても民意を尊重して受け入れないといけないと思っています。


市民の民意と議会の意思はできる限り同じであるべきです。


そして議会の意思を動かすのもまた市民の民意だと思います。


99.9999%議決結果は変わらないと思っています。


ただ、ほんの少しでも変わる可能性、そして少人数学級がほんの少しでも進む為に市民の民意の力を頂けたらと思います。


以下に請願内容をそのまま載せます。


私は未だになぜ、不採択、否決になるのか、その理由がわかりません。


【請願事項】

早急に更なる少人数学級の拡充を推進してください。

【請願の趣旨】

新型コロナウイルスによる感染症の広がりと収束の見通しが立たない中、学校の先生方は、休校による授業時数の減少への対応や子ども達の体調管理や心のケア、感染防止のための学校内の消毒作業など今まで以上に仕事が大変になっています。


また現在の小学校1 2年生の30人程度学級や小学校34年生と中学校1年生の35人学級、小学校56年生と中学校23年生の40人学級では教室内における子ども達のソーシャルディスタンスを確保する事が出来ません。


今後も新型コロナウイルスに対しての感染対策は継続していく必要があり、先行きの見えない不安な3か月の休校期間を過ごした子ども達の心身の健康を第一に考えて、ゆとりある学びの保障と学校生活の維持のために、更なる少人数学級の拡充を望みます。