新型コロナウイルスへの対策、対応として国では「基本的対処方針」を策定し、状況やフェーズによって、それを更新、アップデートし、この方針のもとに各種対策対応にあたってきました。(最近は更新されていませんが⋯)
また同時に愛知県においてもこうした国が示す方針に準じて、愛知県の状況や実情に沿った「愛知県新型コロナウイルス感染拡大予防対策指針」」を策定して各種対策対応にあたっています。
愛知県はこの第二波とも言える状況への対応、対策として新たな対策を盛り込むなど随時更新しています。
全国的には市町村でもこうした基本的対処方針や指針などを策定している自治体はあります。
私は対策にあたる市役所や関係者が情報や意識を共有して一丸となって同じ方向性のもとに、対策対応にあたる、また市民にもその方向性や具体的な対策や注意喚起などを示す意味でもこうした方針を策定することが本来は望ましい姿だと思っています。
ただ、安城市においては良し悪しは別にしてこうした基本的な方針を第一波の際には策定せずに対策、対応にあたってきました。
第一波が落ち着いた頃に、第二波に備えてこうした方針を策定することを議会質問も含めて提案してきました。
そんな中で正式な方針、指針ではありませんが、最近、市のホームページ上の"市長からのメッセージ"の中で"当面の対応"として、こうした方針、指針に準じたものを始めて策定して表しました。
https://www.city.anjo.aichi.jp/kurasu/bosaibohan/covid-19message.html
この姿勢そのものは評価しています。
ただ、内容などを見るとまだ欠けてる視点などがあります。
誤解がなきように冒頭申し上げておきますが、私は第一波の時に策定しなかったことなど過去を非難、批判するつもりはまったくありませんし、そうした方針がなくても一生懸命対策にあたってくれていたことは理解しています。
それに今回初めて定めたこの方針でも、欠けてること、足りないことがあること自体を非難、批判するつもりもありません。
こうしたものは、欠けてたことを含めて新たな対策などを加えるなど、よりよいものにする為に随時更新していけばと思っています。
それに、過去や今も含めて、非難、批判することだけでは全く意味がないとも思っています。
た、だ、し、
こちらがそう猶予する気持ちを持っていたとしても、市側が、一度策定したからと、この方針にしがみつき、新たに加えたり、更新や変更することをしない、否定したとすれば、また組織防衛や自己保身が見えた時は、その今の姿勢に対しては、強烈に、強力に、強く非難や批判も含めて主張はします。
危機管理において、絶対にやってはいけない、ありえないのが、市民の生命や安全を守ることより、組織防衛や自己保身を優先すること。
市民より、組織を考えることです。
そうした私自身の姿勢のもと、今の安城市が示している方針で改めるべき、加えるべきことは、
まず、
・この方針を単に市長のメッセージとしてホームページだけで発信するのではなく、きちんとした「方針」「指針」として策定すること
・そして正式な方針としてすべての市役所職員、関係者などにオーソライズ、しっかり落とし込み共通認識、意識を持つようにすること。
その上で内容については、
・高齢者や基礎疾患がある方など重症化リスク者の"生命や健康"を守る
・新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)の積極的な利用
・企業や事業者への感染防止の協力依頼
・愛知県の「安全・安心宣言施設」の積極的な登録依頼、促進
・各種窓口、相談体制の強化
・差別、偏見、風評被害などへの対応
・市職員のテレワーク、時差出勤の取り組み
以上の追加が私は必要だと思っています。
繰り返しになりますが、私自身、最初になくても、欠けていたとしても、ミスがあったとしても変える、見直す姿勢があれば、反省は必要だとしても過去なんて大きな問題でなく、責めたり非難批判はしません。
ただし、そうした姿勢がなく、更には組織防衛や自己保身が見えた時は徹底的に厳しく指摘するつもりです。
政治の最大の責務、一丁目一番地は
「市民の生命、財産、自由を守る」こと。
その市民の生命を守るために、市と本気で戦うことができなければ、政治の存在意義はありません。
ただ、今は政治と行政が戦ってる時ではありません。
一方で今は政治も行政も本気の"覚悟"が必要な時です。
市側の本気の覚悟を願っています。