今日の議会は議案質疑。

この議会で大きな案件のひとつ
「一部公立保育園・認定子ども園を社会福祉事業団への移管について」質問

安城市では来年4月より、安城市100%出資の社会福祉法人、社会福祉事業団を設立し、公立保育園・認定こども園、27園の内14園を移管します。

令和元年10月からの幼児教育・保育の無償化(約4億円の歳出増)や低年齢児保育ニーズの増大し財政負担が増大する中、幼児教育・保育を将来にわたり持続的に提供するとともに、保育サービス・環境の向上を図るため、福祉事業団に移管することにより、国や県から交付金、約7.5億円を得られることから、この財源を活用し、保育サービス・環境の向上を目指す為に移管を行います。

安城市が設置した審議会で協議され、答申を受けて、安城市として運営方針を策定し、来年から4月からね実施に向けて、この6月定例議会で予算化されました。


福祉事業団への移管と聞くと、安城市立の保育園がいきなり私立保育園に完全民営化されると誤解を招く可能性もあるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

基本的には保育環境は何も変わりませんし、変えるべきではありません。

私はこの福祉事業団への移管は反対する理由は何もなく賛成ではありますが、ただ、誤解も含めて様々な心配があるのは事実かと思いますので、民間移管の“絶対条件“として大きくは3つあげています。

まず何よりも、
「保育内容や質を変えないこと、先生が変わらない、保育園の名前が変わらない」
など今までの子どもの保育環境の変化やサービスの低下がないなど運営方針を維持すること。

そしてふたつめには、
「保育士の皆さんの身分、処遇など職場・労働環境も何ら変わらないようにすること」

3つ目として、保護者にもまた保育士の皆さまにも丁寧に丁寧に、慎重に慎重に、きちんと説明と理解を求めることです。

更に言えばこの3つの絶対条件の守った上で、国からの補助などを活用して、例えばICTなどを活用した事務連絡等の効率化やおむつの園処理など保育サービスの向上や保育士の処遇向上なども行うべきと考えます。

こうしたことの確認や状況などについて、質問をしました。

市からの回答も、

子どもの保育環境の変化やサービスの低下がないことにつきましては、先生や園の運営方針などの保育環境を維持するとともに、保育サービスについても公立園と同じ水準を確保します。

保育士の労働環境及び給与につきましても、現行の水準を下げることなく対応いたします。


保育士及び保護者への説明につきましては、全園長に対しては、本年度4月の園長会で直接説明をしておりますが、その後、緊急事態宣言が発令されたことから、保育士及び保護者に対しては、集会形式による説明会の開催を取り止め、説明資料の配付と説明動画の配信により対応しております。
なお、いただいた質問とその回答については、保育士及び保護者が確認できるように対応しております。

サービスの向上につきましては、保育園業務支援システムを導入し、スマートフォンなどによる欠席連絡を可能にするなど市民サービスの向上を図るとともに、保育士の負担軽減を図ります。また、現状、保護者が持ち帰ることとなっている使用済みおむつについて、業者委託による回収を検討してまいります。

と、概ね、意に沿った、理解できる答えでありました。

ただ、この答えに対して、保育士さんや保護者への説明に対しては、今まではコロナ禍の影響で説明会等の実施が難しかったのはわかるが、ただ、動画と手紙だけではあまりにも丁寧さを欠くので、様々な手法を検討する中でとにかく、もっとしっかりきっちりと丁寧な、想いや温かさが伝わる説明をすることを求めました。

特に保育士さんにはこれからも最前線で保育現場で引き続き一番がんばってもらうことや保護者などから様々聞かれ答えることからも、しっかりと理解や受け入れてもらえるようにより丁寧に詳細に説明してほしいことと、

併せて、保育士さんにはこのコロナ禍の緊急事態宣言下の感染リスクがある中でも休むことなく、子どもたちや社会経済活動を守る為に、神経をすり減らしながら、また消毒など業務の負担が増し心身ともに負担が大きい中でも本当にがんばって下さりました。

そうしたことからも愛知県は民間の保育所等には"応援金"を給付して職員の慰労や福利厚生に使ってもらうと独自の支援策を表明していますが、私としては、民間園だけでなく、公立園でも当然同じ環境で同じくがんばって下さりましたことから公立園にも何らかの形で感謝の気持ちや労い、労に報いるようなことはすべきであることも強く申し入れをしました。

議会は来週から各常任委員会での詳細審議になります。

私は市民文教委員会ですが、こちらではこの議会でもうひとつの大きな案件となる「GIGAスクール構想」について質疑をしっかり行う予定です。




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