安城市独自の対策を盛り込んだ、5月1日に開催される臨時議会の補正予算の内容が明らかになりました。

率直に申し上げれば、他市に比べて公表が遅すぎた上に、この予算では特に目を引く、特徴ある、そして市民の皆様を安心させるような事業は特になく、事業も予算も少なすぎといった感は否めません。

市独自で言えば

・マスク等を市として購入する「防災備蓄品購入事務」(1500万円)

・コロナな影響で失業した人を臨時的に雇用する「緊急雇用創出事業(職員雇用) 」(3000万円)

・雇用調整助成金等の事業者負担分を補助する「中小企業雇用調整補助事業」(1億円)

くらいです⋯。

あとは、
"国"のひとりあたり10万円を給付する
「特別定額給付金給付事業」(193億9000万円)
"県"の休業協力要請に協力した事業者に対しそれぞれ県と市で25万円ずつ負担し50万円を支給する「新型コロナウイルス感染症対策協力金交付事務」(6億500万円)

です。

市に対して厳しく物申す立場ではありますが、ただ様々な対策や支援等を申し入れる立場でもあり、単に市を批判、非難するだけの立場でもなく、批判だけを言ってるだけでも存在意義がないので、そうした意味では今回の市の対策には不満を持ちながらも、市民の皆さまには議員としてもこの内容は申し訳ない気持ちです。

ただ、この臨時議会の補正予算はこの程度の特徴も、市民の満足を得られるものではありませんが、当然、これで対策が終わるものでもなく、第二、第三と対策はしていきまして、

次回の補正予算になりますが、市独自の大きなある意味特徴ある対策として、

小中学生の
・「給食費の無料化(7〜12月)」
3〜5歳児
・「給食費相当分2万5000円の給付」
(登園を控えてる園児と公平にする為)

合計、約7億円は大きな市の対策としては、間もなく正式に公表される予定です。

もちろんこうした対策は必要であり評価していますし、ありがたいとは思いますが、ただ、この対策も他市が既に公表していることもあり、遅すぎる感と驚くほどの特徴を感じるものでも、また市民の皆さまが安心や納得できるものではないのは理解できます。

ただ、繰り返しになりますが、この新型コロナウイルスとの戦いと伴う対策、支援は"長期化"することからも、当然、次なる対策、支援は行います。

そうした中で迅速かつ的確に対策をすることと、そしてどんな方針、姿勢で予算を充当していくかなどが重要なポイントになります。

そうした中で、私自身の基本的な考え方は

予算、財源については、惜しむことなく、積極的、大胆に"財政出動"すべき、財源を吐き出していくべきだと思っています。

具体的にはまた述べますが、(最近よく耳にするかと思いますが)市の貯金であります「財政調整基金」はすべて使う、吐き出すのは当然のこととして、

とにかく今はお金を使うことに惜しむべき時ではありません。
市民が困っている、今、市民の皆さまから頂いた税金を使わないでどうするんだ!と思っています。

私は安城市はひとつの"家庭"、市民の皆さまは"家族"と思い市政をいつも考えています。

家族が困っている、不安や心配を抱えている時に、苦しんでいる時に、寄り添って、手を差し伸べ、必死に「守る」のも家族だと思います。

そんな時にお金が、貯金がなんて言ってる状況ではありません。
家族を守る為に、今、使えるだけのお金はすべて使うのは、普通の家族なら当然のこと、それは安城市も同じです。

こんな時だから惜しみなく、積極的に使うべきです。

そしてその使い方を長期戦を想定しながら、その都度都度に、迅速かつ的確、適切、柔軟に使っていくのです。

市は先程の給食費の無料化も含めて次の補正予算を次の"6月議会での補正予算"でと言われます。

私からすれば、この姿勢、発想すら、硬直した柔軟性に欠いたものだと思っています。

6月補正予算では成立が6月末です。

この緊急事態に何、今までと同じ、平時の発想になっているんだ、と言うことです。

次の対策の補正予算は6月議会を待たずに、必要に応じて、随時、臨時議会を開催すればいいし、もっと言えば既に提案していますが、平時に6月に開催されている定期議会そのものを前倒して5月の早い段階で開会し、会期を6月末にして、延長していけばいいだけです。

とにかく、平時の発想から早く脱して、迅速に柔軟に対応する姿勢、そしてより市民の安全、安心に寄り添った対策、対応その為の大胆な今までにない予算、事業が必要です。

次の補正予算までに私が必要だと思う事業、予算についてはまた別途投稿します。