愛知県の"協力金"の対象にならない「飲食店や商店等」へも支援が必要です。

愛知県と市町村は県の休業協力要請に全面的に協力いただける地元中小事業者に対しそれぞれ25万円ずつ負担し、50万円の"協力金"、正式名、愛知県・市町村新型コロナウイルス感染症対策協力金」を交付することになりました。

愛知県は当初、協力金の支給対象施設(事業者)を休業要請施設としていましたが、数日後には様々な要望や強力な感染拡大防止を図る観点から、床面積の要件をなくし、支給対象の施設(事業者)の拡大を図りました。

「愛知県協力金対象施設」


これにより多くの商業施設や学習塾、○○教室など習い事なども新たに支給対象となりました。
更に金曜日には理容・美容業界も対象(金額は県と市で合計20万円)とし、一応、ここまでを支給対象として休業要請が始まりました。

こうした緊急事態で様々状況が変化しますので、当初の予定より随時対象を拡大したことはやむを得ないし、様々な要望を聞いて対応したことは良いことだと思います。

そして、基本的にはこうして対象施設を拡大することは賛成です。
対象になりホッとした施設(事業者)もあるかと思います。よかったです。

ただ、一方でここで、必要とされる全施設(事業者)を網羅しているかと見てみると、必ずしもそうはなっていません。

具体的には
朝5時 から夜8時までの間で営業している飲食店、具体的には喫茶店やランチメインなど昼間営業の飲食店は、感染拡大防止に協力しようと"休業"しても"時短営業"しても協力金の対象になりません。

また、同様に商業施設についても対象は拡大されたものの、まだ協力金の対象にならない商業施設(靴屋、衣料品店、雑貨屋、文房具屋、酒屋、本屋、自転車屋など)があります。

もともとはこの協力金は感染拡大防止の為の協力金でした。

そうした意味では休業要請施設(事業者)に協力金を支給するのは当然のことです。

しかし、愛知県はいい意味でこの対象施設を拡大しましたが、それは感染拡大防止の協力金という意味合いと、様々な自粛などで経営も大変だろうからと"支援金"的な意味合いが含まれていると見てとれます。

対象を拡大し、様々な意味でそうした大変な施設(事業者)に寄り添う姿勢は本当にいいことだと思っています。

ただ、そうした大変な施設(事業者)に寄り添い、支援金的な意味合いがあるとすれば、それはもっと対象施設(事業者)を拡大するべきだと思います。

昼間営業の飲食店でも、感染拡大防止に神経を尖らせながら細心の注意を図りながら、しかも外出自粛などでお客さんや売り上げが激減する中でも、必死にがんばっている飲食店はたくさんあります。

昼間営業の飲食店は本来、社会生活を維持する上で必要な施設とされ、営業は問題ありません。問題ないどころか、必要な施設とされています。

ただ、現実、正しい認識や情報の不足などから昼間に飲食店に行くことも、営業することも、何かいまの自粛要請や社会に反しているのではと冷たく、厳しい声や目を向けられていることもあると聞きます。

それにいくら感染拡大防止策を講じたとしても、ウイルスは昼も夜もなく、人がいればその感染リスクは同じことからも、中には、お客さんや社会のことを考えると休業したいと思っている、実際に、協力金が支給されなくても休業している飲食店や商店等もあるかと思います。

そんな中で、もがき苦しんでいる飲食店当然はあるかと思います。

だからこそ、当初の協力金の対象施設を拡大し、様々な観点で協力金を支給するようになったのならば、こうした飲食店や商店等、協力金でも、支援金でも、補償金でも、給付金でも、奨励金でも、補助金でもなんでもいいですから、とにかく私は何らか支援していくべきと思います。

こうした協力金を支給することで、休業する選択肢から、テイクアウトやデリバリーに特化するところには補助金的な意味合いにもなったりと、感染拡大防止と共に影響を大きく受けている飲食店の支援に間違いなく繋がります。
とにかく飲食店が様々な選択肢や営業努力の幅が広がります。

少なくともある意味今、一番困ってる、そして必死にがんばっている飲食店への支援は他と同様に必要です。
飲食店の努力やがんばりに応え、不安や心配に寄り添うべきです。

不公平感のことはあまりいいたくありませんが、ただ、社会の分断が起き兼ねないようなことをするべきではありません。

県として一律の支援が難しい中、またこうした状況の中、県の制度を市独自でカバーしようと、この実態や状況を良く知る自治体ではこうした県の協力金の対象から漏れた、こぼれた飲食店等を支援しようと、独自の協力金を支給する自治体があります。

私の知る範囲では、豊橋市、犬山市、一宮市がそうした独自の協力金を支給することになっています。(他にあったらすみません。)

その中でも豊橋市の独自策は協力金というより、飲食店に寄り添った支援金みたいなもので、素晴らしいものです。

各市ともに本当に素晴らしい取り組みであり、取り組む以前に実態を良く知り、飲食店等の気持ちや心に寄り添った姿勢だと思います。

一方で安城市では正式には、明日、遅ればせながらも市としてのコロナ対策が発表されます。

正直、残念ながら、独自の協力金は盛り込まれていないと思われます。

そして、休業要請期間を考えると今更追加することも現実難しいと思います。

最終的には市長の政治判断とは言え、こうした支援を盛り込むことができなかった、この非力さは申し訳なく思っています。

そんな中ではありますが、緊急事態宣言も継続される可能性も高くまた、このコロナウイルスとの戦いと同時に様々な支援も長期化することを踏まえ、今後は何らかの形で今回協力金から漏れた、こぼれ落ちた飲食店や商店に対する支援は絶対に必要であり、何がなんでも実施しなければと思っています。

日曜日はいろんなことを調べたり、勉強したり、考えたりする時間が少し増えます。
毎週のように、ある意味日々、状況や環境が変わる中で、新たな対策や支援も生じてくる中、いろんな問題とこれからの対策、支援のあり方を考える日になります。